MWC Barcelona 2023 視察レポート(その1)
3年ぶりの海外視察で、MWC Barcelona 2023(以降、MWC23)に行ってきました!
実は、2020年2月開催のMWC2020に行く予定でいたのですが、コロナの影響で開催中止となり、視察断念した過去があったので、3年ぶりのリベンジです。
リベンジと言っても初参戦ですが・・・
今年のMWC23は、velocityをテーマに、2/27(月)-3/2(木)の日程で開催され、我々は2/27と2/28の2日間で現地視察を実施しました。
今回の海外視察では、次の目的地もあったため、2日間と短めですが、まずは最初の視察目的であるMWC23からレポートしたいと思います。
尚、ご同行いただいたパートナー各社様には、改めてこの場をお借りして御礼を申し上げます。
目次[非表示]
- 1.<ブース視察編>
- 1.1.NOKIA
- 1.2.Cisco Systems
- 1.3.Palo Alto Networks
- 1.4.NTTドコモ
- 1.5.NEC
- 1.6.HUAWEI
- 2.<番外編:やっぱ、スペインといえば>
<ブース視察編>
今回のkey topicは、5G Acceleration, Reality +, OpenNet, FinTech, Digital Everythingでしたが、メインとして見た5G acceleration, Digital Everythingをテーマとしている各ブースをいくつかご紹介します。
NOKIA
イベントタイミングで新しいロゴや戦略発表がありました。
今までのB2C事業イメージから脱却し、B2B事業に特化したイノベーションテクノロジーリーダーとして邁進していく意味合いなどが込められているとのこと。
そしてサステナビリティの観点から、名刺のカラーも8色準備されているそうです。
細かい説明をだらだら書くより、nokia のPekka CEOがスピーチしているMWC23 Nokia Business updateをご覧いただくほうが早いかと思いますので、ご興味ある方は以下ご参照くださいませ。
引用:NOKIA -MWC23 Nokia Business update(約1時間)
ブースでは、さまざまな5Gデモとソリューション紹介をしていました。
①Manufacturing
Private Wireless環境下で製造ラインロボットのリモートコントロールやデジタルツインなどを駆使することで自動化できるというデモをミニチュアで実演。
②AVA(AI Visualization Automation)
サステナブルソリューション。利用していない基地局のPowerをoffすることで、消費電力を20%ダウンさせることができる。
③Unlock 5G
ARグラスを使った基地局メンテナンストレーニングソリューション。
ARグラスをかけると、ドローンと一緒に基地局の高さまで飛行している映像が見え、どのようにメンテナンスオペレーションするかをトレーニングすることができる。
④6G
beyond 5G/6Gのデモは興味深く、人が動くと6Gの電波が感知して、壁に投影されているさまざまなな色がリアルタイムで動くというものでした。
百聞は一見にしかずということで、ご興味あれば、以下YouTubeをご覧ください。
引用:Impress Watch -Nokiaデモ1
引用:Impress Watch -Nokiaデモ2
いまこれを実現させるとなると、動きを感知するセンサーが必須ですが、そんなものもいらない世界が近づいてきてるということを実感しました。
Cisco Systems
private 5G solutionを中心に展示されていて、Wi-Fi/public 5G/L5Gをシームレスに利用できることを強調していました。
Cisco UmbrellaやCisco ThousandEyes、ICEなどと連携を可能とし、セキュリティや管理も容易に実現できるE2E solutionとなっているそうです。
また、新しく発表されたCisco Merakiの5GゲートウェイMG51/51Eも展示されていました。
緑色になっていて驚きましたが、展示で目を引くためにこの色にしているらしく、製品としては、従来通り白色だそうですw
その他、SIMやIoTデバイスの管理可能なsolutionも紹介していただきました。
(Ciscoの皆様、久しぶりにお会いしましたが、ご対応いただきありがとうございました!)
Palo Alto Networks
IoT securityと5G security、5G SOCのデモを紹介してもらいました。
IoT securityは俗に言うOT/ICS securityで、OT資産・トラフィック可視化、脅威検知など、Prisma Accessがあればライセンス追加で利用できる機能とのこと。注意点はcloud必須というところですかね。
ここは自分の専門分野でもあるので、機会があればsolution特長を深く理解したいところです。
5G securityはNGFWに実装されている機能らしく、5G slicingやIMSIといった 5Gに主眼をおいたポリシー適用、制御ができるところが良さそうな感じです。
5G SOCは、5Gだからなにかできると言うものはなく、Cortex XDR、XSOR、Xpanseで5Gも意識せずにできるよと言う内容でした。
NTTドコモ
NTTドコモのブースはかなり大盛況でした。
6Gをメインにアピールしていて、XRとO-RANをテーマにしていました。
特に、6Gの拡張リアリティデモは人があふれていました。
左の人と右の人がセンサーと6Gでつながっていて、左の人が演奏すると、右の人にリアルタイムでセンシングすることで、遠隔の人(右側)が演奏を再現するというデモを実演していました。
6Gで覇権を取りたいという思いがひしひしと伝わってきますね。
NEC
OREX(Open RANにおけるdocomoが主催する共創活動)に参画し、仮想化基地局(vRAN)を開発、共同検証実施中である点をアピールされていました。
その他、少し経路の違う取り組みをご案内いただきましたので、ちょっとご紹介したいと思います。
①Optical FiberのSensingソリューション
従来、ファイバーに乗るノイズは捨てていたが、そのノイズをセンサーデータとして活用する技術を開発、ソリューション化実施。
ファイバーのプレディグティブメンテナンスとしてノイズを活用(ファイバーメンテ情報)、距離・時間で速度計測など可能。
このソリューションは、日本の高速道路一部区間で実稼働中らしいです。
このテクノロジーを活用すれば、電柱の劣化、コンクリートの劣化などもわかるとのこと(pocで確認済み)。
また、音や地震検知でも活用可能らしく、音であれば、AI連携することで、何の音かを区別できるそうです。
②海底ケーブル事業
海底ケーブル事業は1960年台からやられているとのこと。海底にケーブルを這わすが、NEC製リピーターを約百kmごとにつかって増幅させているそうです。
最近は大陸間の遅延がなくなっているらしく、地球8周ぐらいはNECでおさめているそうです。
リピーターの中にはp派を感知する地震計測器も入っているんだとか!
アルミの被覆で直流を流して電源としているとか、深海はケーブル細く、海上近くだと太いそうで、理由はサメに噛まれて切れないなどの対策なんだそうです(へーーー!ですよねw)。
HUAWEI
各社O-RANアピールがスゴイ中、独自路線で大量なマーケティングファンドを投入して、ホール毎貸し切って出展していました。
米国や日本、欧州からの5G製品排除の影響はまったくない雰囲気で、ありとあらゆるソリューションを展示していました。
いやー、まさに巨人という感じでした。
<番外編:やっぱ、スペインといえば>
スペインといえば、やはりサグラダファミリアですよね。
ということで、少ない時間の合間で行ってきました!
アントニ・ガウディの曲線と細かい装飾を多用した独創的デザインを目の当たりにしてきました。
いやぁー、スゴイの一言につきるという・・・
いつ完成するの?に関しては、まだ土地を買収して拡張するらしいのですが、立ち退き問題などあって、目処がたっていないそうです・・・orz
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