PCNSE取得者が記す!Palo Alto資格の学習法
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●Palo Alto Networks社の資格をとるために、どう勉強すればいいの?
●セキュリティエンジニアとしてスキルアップしたい
●ファイアウォールの知識を身につけたい
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今回はそのようなお悩みの解決方法をご提案します!
Palo Alto Networks社の資格を受験しようと考えられているSEの方は、本記事で紹介する学習法をぜひご参考ください。
私はこの方法を用いて、新卒1年目にして数々の資格を取得しました(PCNSE、PSE Strata Professional、PSE SASE Professionalなど )。
資格の種類や学習方法について解説した後で、実際に受験してみてわかったこと・所感を述べます。
目次[非表示]
- 1.Palo Alto Networks社の認定資格
- 1.1.PCNSE
- 1.2.PSE Strata Professional
- 2.学習方法
- 2.1.Palo Alto Networks社主催のトレーニングを受講する
- 2.2.Beaconで学習する
- 2.3.Palo Alto Networks社提供のデモサイトからGUI操作
- 2.4.メーカードキュメントを読み込む
- 3.受験してわかったこと
- 4.おわりに
Palo Alto Networks社の認定資格
PAシリーズのエンジニア向け資格としては、PCNSEとPSE Strata Professionalが存在します。これらの資格の有無は、Palo Alto Networks社のパートナー認定レベルにも影響してくるため、ビジネスに直結します。それぞれの試験内容の詳細については、後述のStudy Guideから確認が可能です。
PCNSE
ポストセールス系の資格です。機器の設定方法からトラブルシューティングまで、深く広く問われます。下位資格としてPCNSAがあります。
PSE Strata Professional
プリセールス系の資格です。PCNSEよりも浅く広い内容が出題されるため、広範な知識が身につきます。Prisma AccessやCortexなどStrata以外の製品の内容も出題されました。下位資格としてPSE Strata Associateがあります。
学習方法
ここからは、資格の受験に向けて学習を進める方法について紹介していきます。どの資格であっても同じような方法で学習できます。
なお、Palo Alto Networks社はパートナー向けに製品の学習リソースを公開しています。以下で紹介する内容も、その学習リソースを用いたものとなります。まだ登録されていない方は、こちらの記事を参考に、NextWaveパートナー登録・ID作成をおこなってください。
Palo Alto Networks社主催のトレーニングを受講する
NextWaveパートナーポータルから、資格試験対策のトレーニングを申し込めます。
製品についての理解が深まるだけでなく、実際の試験内容で問われる内容も理解できるので非常に有用です。試験の内容をそのまま教えてくれるわけではありませんが、どの範囲を学習すればよいか雰囲気がつかめます。
これらのトレーニングは無償で受けられます!
●EDU-210 Ver10.2 NextGen Firewall 基礎(設定、管理)5日間コース
→PCNSA対策におすすめ。NGFWの設計構築、PCNSAの模擬演習などが内容として含まれます。
●EDU-220 Ver10.2 Panorama 2日間コース
→PCNSE対策におすすめ。Panoramaに関する内容が含まれます。EDU-220を受講済みであることが推奨されます。
●PSE STRATA Pro試験対策コース
→PSE Strata Professional対策におすすめ。試験問題の演習形式のトレーニングです。
Beaconで学習する
Beaconは、Palo Alto Networks社のオンライン学習教材プラットフォームです。
学習をはじめるには、Beaconにアクセスします。NextWaveのアカウントでログイン後、右上の検索窓に学習したい資格の名称を入れて検索してください。検索結果から、各試験のStudy GuideやBlueprintをダウンロードできます。また、資格試験対策用のラーニングコースにとりくんだり試験の練習問題を受けたりすることもできます。
まず、Blueprintで試験の概要を把握する。そして、ラーニングコースやStudy Guideで知識をみにつける。その後、練習問題を解いてみてわからなかった部分を復習する、というサイクルで進めるとよいと思います。
英語のサイトしかありませんが、ブラウザの翻訳機能を使えば日本語化できます。
Palo Alto Networks社提供のデモサイトからGUI操作
実機で操作画面や設定方法を確かめながら学習を進めることで、理解が早まります。とはいえ、実機を持っていない、気軽に触れる環境にないという方もいらっしゃるでしょう。
Palo Alto Networks社が、PA-VMのGUIを操作できる環境を用意してくれているので、ぜひ活用しましょう。こちらのリンクからアクセスが可能です。「Use Single Sign-On」をクリックし、NextWaveパートナーポータルアカウントでログインしてください。
メーカードキュメントを読み込む
試験に出てくるような内容は、基本的にすべてAdministrator's GuideやKnowledge Baseに書かれています。受験してみて解けなかった問題については、これらのドキュメントを読み返すことで理解しなおすことが重要です。
受験してわかったこと
これは理解しておいたほうがよいと思ったことを以下に記します。
●試験のキャンセル・予約変更をしたい場合は、試験の48時間以上前にピアソンVUEまで連絡する必要がある。受験直前に日程変更をすることはできない。
●試験中に問題文の言語を日本語から英語に、もしくは英語から日本語へと切り替えることはできない。
●PAN-OSのメジャーリリースによる新機能は理解しておいたほうがよい。
●試験に合格すれば、数営業日後にPalo Alto Networks社からメールが来る。メールに記載された内容に従ってCertMetricsへのログインを行うことで、認定証のダウンロードができる。
●資格の有効期限は合格から2年間である。
おわりに
今回は、Palo Alto Networks社の技術資格を取得するための学習方法について解説しました。メーカーから提供されているリソースをうまく活用していきましょう。
ネットワンパートナーズ株式会社では、PCNSEの勉強会を開催した実績がございます。Palo Alto Networks社の資格を取得するために、勉強会を開いてほしいというパートナー様は、弊社までお気軽にお問い合わせください。