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Cisco Meraki のアラートをチャットで簡単に確認!Cisco Meraki × Webex のご紹介

こんにちは、Cisco Enterprise Network 担当の吉村です。


最近、GPT や bing の Bot などの AI チャットボットが非常に話題になってます。

プログラムのコードまで書いてくれるそうで、プログラムのコードを書けない人でも API の活用ができるかもしれないですね。


さて、本ブログでは Bot を活用した、Cisco Webex の Bot と Meraki Webhook の機能を使って追加コスト無しコードを書かずに Meraki のアラートをチャットで簡単に確認できる連携ソリューションをご紹介します。



目次[非表示]

  1. 1.Meraki のアラート機能について
  2. 2.Cisco Meraki と Cisco Webex Bot の連携ソリューションについて
  3. 3.設定方法
    1. 3.1.Cisco Webex Bot の作成
    2. 3.2.Cisco Meraki の設定
  4. 4.実行結果
  5. 5.まとめ
  6. 6.関連ブログ


Meraki のアラート機能について


Meraki には、Organization や Network、デバイスに対して何かしらのイベントが発生した際に、メールでアラートを送出する機能があります。

アラート機能についての公式のドキュメントはこちら


送出イベントは選択することが可能で、通知してほしいイベントのみ指定することが可能です。


以下はイベントの一例です。

・設定が変更されたとき

・一定時間以上、デバイスがオフラインになっているとき

・特定のポートがシャットダウンしたとき( MS のみ)

・セキュリティイベントが発生したとき( MX のみ)

など上記以外にも多数のイベント発生時にメールを送ることが可能です。


図 1 . Meraki ダッシュボード アラート設定画面( MX )


図 2 . イベント発生時に送られてくるメールの一例



Cisco Meraki と Cisco Webex Bot の連携ソリューションについて


本記事でご紹介するソリューションの構成は非常にシンプルです。

Webhook という機能を使用し、イベントの発生を契機に自動的に Webex にメッセージを送信します(図 3 をご参照ください)。


この記事では、Webhook の細かい技術仕様には触れませんが、興味がある方はぜひ調べてみてください。


図 3. 本記事の構成




設定方法


Cisco Meraki と Cisco Webex Bot を連携させるには2つのステップが必要です。

どちらも非常に簡単な操作だけで完了させることができ、プログラムなどのコードを書くことが一切なく設定が完了します。

①Cisco Webex Bot の作成

②Cisco Meraki の設定



実際に、作成・設定してみましょう!


Cisco Webex Bot の作成


今回使用する Cisco Webex のツールは、Webex App Hun の Incoming Webhook Bot です。

Incoming Webhook Bot を使用することで、一意の Webhook URL を持った Bot を作成することができます(図 4 参照)。

図 4 . Webex App Hub の incoming Webhook


  Webex App Hub https://apphub.webex.com/applications/incoming-webhooks-cisco-systems-38054-23307


Webex のアカウントでログインし、「 Connect 」から進んでいきます。


ここで、メッセージを送る Bot を作成することができます (図 5 参照)。

以下のように設定します。

Webhook name :任意の名前

Select a space:Bot を参加させるスペースを選択 ※

※ログインしているユーザーが参加しているスペースが一覧として表示されます


また、過去に作成した Bot の情報も確認することができます。

図 5. Bot の作成画面



Cisco Meraki の設定


Meraki のダッシュボードにアクセスして、対象ネットワークの設定画面に移動します。

「ネットワーク全体」 > 「アラート」 の設定画面にアクセスし、スクロールすると下記の画像のように Webhook HTTPS レシーバーという項目があります ( 図 6 参照 )。


図 6 . Meraki ダッシュボードでの Webhook 設定画面


「HTTPS レシーバー追加」から、それぞれの項目に設定を行います。

名前:任意の名前

URL:Bot 作成時に出力されたURL

共有パスワード:なし

ペイロードテンプレート:Webex


次に、デフォルトの受信者や追加の受信者にwebhookを設定します( 図 7 参照)。

図 7 . Meraki ダッシュボード上で Webhook の宛先を追加する


以上の設定を行えば準備完了です。

事前にテストしたい場合は、webhook の設定箇所に webhook テストという項目があり、クリックするとイベントが発生し、チャットから送られてくることを確認することができます。


では実際に、イベントを発生させて確認してみましょう!



実行結果


今回実行した内容は、スイッチのポートをダウンさせて、接続先のアクセスポイント( MR36 )と Meraki Cloud の疎通を無くすことで、イベントを発生させてみました。

遠隔でポートのダウンができるところも Meraki の強みですね



その結果、以下のように Meraki-alert-bot から APs went down イベントが発砲されチャットで送られてくるのが確認できました(図 8 参照)。

図 8 .(シリアルの部分は隠しています。)


これで、Meraki のアラートを簡単に確認できるようになりました!



まとめ


本記事では、Meraki のアラートを機能を簡単に確認できる Meraki × Webex のご紹介をしました。

ペイロードテンプレートのところにあるように、Webex 以外にも Slack や Microsoft Teams にもテンプレートが用意されているため、他チャットサービスとも簡単に連携させることが可能です。


この連携ソリューションは、非常に簡単で、追加コストもいらずプログラムのコードなども書く必要がないためすぐにでも始めることが可能です!


ぜひ、試してはいかがでしょうか!



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吉村 友喜(よしむら ともき)

吉村 友喜(よしむら ともき)

ネットワンパートナーズ セールスエンジニアリング 第一チーム エンタープライズ製品担当 3度の飯よりうどんが好き
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