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UCS の魅力 ~ユニークなCisco VIC~

  皆様初めまして or こんにちは。

ネットワンパートナーズ 澁谷です。

暑い日が続いていますね。 私の自宅の寝室は、周りの建物との立地関係のせいなのか、窓を開けてもほとんど風が通らず、夜エアコンを消すと大変なことになります。 おかげで夏場は電気代が。。。省エネも大事なのですが。


ところで皆様、アツイといえば、今最も hot なサーバ、Cisco Unified Computing System、通称 UCS はモチロン知っていますよね? え、知らない? それはいけませんね。。。今回は UCS ネタを少しマニアックなポイントから紹介させて頂きます。


目次[非表示]

  1. 1.■ Cisco Unified Computing System
  2. 2.■ Cisco VIC 1227 (10G SFP+ 対応タイプ)


■ Cisco Unified Computing System

Cisco Unified Computing Systemの画像

Cisco UCS というのは、いわゆるサーバなのですが、


x86ブレードサーバという分野では、実は出荷金額シェアでワールドワイドでNo.2、北米ではなんと No.1 を獲得しているのです。


■マーケットシェア情報: http://www.slideshare.net/Ciscodatacenter/cisco-ucs-marketshare


よって、この UCS を知らずして、決して x86 サーバーに詳しい、と言ってはいけない、、、かもしれません。



ところで、他のメーカーから比べると、ずっと後から x86サーバ市場に参入した Cisco が、何故わずか5、6年でここまでシェアを伸ばせたのか?


理由は色々ありますが、やはりその革新的なアーキテクチャに魅力とメリットを理解して採用するお客様が多い、ということが挙げられると思います。


何がどう革新的なのか、詳しくお知りになりたい方は、是非、弊社まで別途お問い合わせください。 https://www.netone-pa.co.jp/inquiry/inquiry.php



と、ここまで前置きが長くなってしまいましたが、

今回皆様にご紹介するのは、この UCS に組み込めるオプション品であるNIC(ネットワークインターフェース)の一種です。



今回紹介するものは正確には CNA = Converged Network Adapter と呼ばれるタイプで、FCoE にも対応しています。 なぜ、この NIC をわざわざ紹介するかというと、非常にユニークな機能を持っているからです。



■ Cisco VIC 1227 (10G SFP+ 対応タイプ)


Cisco のラックマウントサーバ用の モジュール型 LAN on Motherboard(mLOM)アダプタ

こちらの写真は、Cisco のラックマウントサーバ用の モジュール型 LAN on Motherboard(mLOM)アダプタです。


CNA の一種なのですが、Cisco は CNA と呼ばずに、VIC = Virtual Interface Card (仮想インターフェイス カード) と呼んでいます。


Cisco VIC は、ブレードサーバに組み込めるものや、ラックマウントサーバに組み込めるもの等、何種類か出ています。 最新モデルでは、1Uラックマウントサーバなどでは貴重な PCIe スロットを消費せずに、10G ポートや40Gポートを増設できます。


また、この Cisco VIC は、UCS の優れたポイントの一つとなっています。



では、一体何が Virtual(仮想) で、優れているかというと、PCIeインタフェース番号や、仮想NIC(vNIC) または 仮想HBA(vHBA)、ID(MAC アドレス)、World Wide Name(WWN)、フェールオーバー ポリシー、帯域幅、Quality of Service(QoS)ポリシーなどを、プロファイルとして定義、ソフトウェア的に定義できるのです! 普通はこういった設定は、ハードウェアに固定的に紐づけがなされていて、ハードウェアを交換すると、これらの情報も変わってしまったり、設定のやり直しが必要となります。しかしながら、Cisco UCS と Cisco VIC の組合せならば、これらをソフトウェアで定義して、柔軟に設定、紐付け、付け替えが行えるのです。


ソフトウェアで定義する、ということで、これも SDN(Software Defined Network) や SDI(Software Defined Infrastructure) といった概念に準ずる ”Software Defined xxxx"、の一つと言えます。



上記の機能を使えば、サーバーの役割が変わった時に、素早くプロファイルを別のものに差し替えることができるのです。 開発環境サーバのプロファイルを本番サーバにも適用する、それまでデータベースサーバとして運用していたサーバをWebサーバに変更する、障害時に交換後のサーバを、プロファイルによって交換前のサーバと同じハードウェア定義状態にする、などが簡単にできてしまいます。


このような、ソフトウェアで定義する、Software Define するという仕組みが、 Cisco UCS では、VIC に限らず、サーバー本体の BIOS や、RAID など、サーバを構成する様々なコンポーネントに対しても統合的、統一的に用意されています!



※上記の仕組みは、UCS ブレードサーバであれば標準機能として用意されています。 UCS ラックマウントサーバの場合は、Cisco VIC と Fabric Interconnect(FI)というコンポーネントの配下に統合することによって利用可能です。(Fabric Interconnect(FI) 無しでも Cisco VIC は高性能・高機能な CNA として、もちろん利用可能です。)



この、ブレードサーバでもラックマウントサーバでも、全く同じようにサーバーのコンポーネントの設定・制御を Software Define できる、しかも同じ仕組みで、シンプルなアーキテクチャで出来る、というところが、Cisco UCS の大きな魅力の一つとなっています。 一般的な×86サーバーとCisco Unified Computing System サービス プロファイル

さらに詳しくは Cisco のサイトもご参照ください。

■Cisco Unified Computing System サービス プロファイルを理解する http://www.cisco.com/web/JP/product/hs/ucs/cum/prodlit/white_paper_c11-590518.html

Cisco が提供している強力な SDN/SDI ソリューションの一種、Cisco ACI にも通じるものがあります。 この ACI についても、また機会があれば、少しマニアックな観点からご紹介させて頂ければと思います。
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