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mGig/NBASE-T による既設 Cat5e ケーブルを流用した高速化

  みなさん、こんにちは。


ネットワンパートナーズの岩渕と申します。


今回は、IEEE802.11ac の登場により注目されているシスコシステムズ社の mGig(Multi-Gigabit Ethernet) についてご紹介させて頂きます。

一昔前の無線 LAN といえば、54Mbps や 11Mbps (実測はさらに遅い) という状況でしたが、技術の進歩により、いまや無線 LAN も 1Gbps を超える時代が来ました。


現在、無線 LAN は 2014 年に標準化された IEEE802.11ac (Wave1: 第一段階) という規格で、理論値 1.3Gbps になり、今年 2015 年には IEEE802.11ac の第二段階である Wave2 については、理論値最大 6.8Gbps の無線 LAN 通信となります。


ここで問題になるのが、無線 LAN アクセスポイントの有線側の通信速度になります。


多くの無線 LAN アクセスポイントの有線側のインタフェースは 1Gbps しか実装しておらず、有線側が通信速度のボトルネックになってしまうという事態が起きました。


機種によっては 1Gbps を 2 本束ねて 2Gbps を提供することでこの問題に対応する製品もありますが、この場合 LAN ケーブルを 2 本敷設しなければならず、敷設コストの増大が問題点となります。


そこで登場したのが、mGig という Cat5e 以上のケーブルを利用して、2.5Gbps / 5Gbps の通信速度を実現しようというものです。


こちらの Cat5e というのがミソで、通常 1Gbps 以上の規格である 10Gbps を利用する場合、Cat6/6a が必要となりますが、mGig では Cat5e のケーブルにて 最大 5Gbps まで対応しております。

mGig は無線 LAN アクセスポイントだけではなく、スイッチ間のアップリンクとしてもご利用頂けます。

このため、既存が Cat6/6a であれば 10G に、Cat5e であればスイッチ間を最大 5Gbps までアップグレードすることが可能となります。

ちなみに Cat5e のケーブルを mGig 対応のインタフェースに接続しても 10G でリンクアップすることがありますが、Cat5e では前述の通り 5Gbps になりますので、Catalyst スイッチの設定では「speed auto 2500 5000」等と Auto Negotiation の設定で速度上限を設定頂く必要があります。


2015 年 8 月時点でこの mGig を製品化している機器は、
シスコシステムズ社のスイッチ製品である

  • Catalyst 4500E のラインカード WS-X4748-12X48U+E
  • WS-C3850-24XU
  • WS-C3850-12X48U
  • WS-C3560CX-8XPD-S

等があります。

上記製品ではインタフェースの部分に青いラインが入っています。こちらの青いラインがあるインタフェースが mGig 対応となります。全てのインタフェースがmGig 対応ではありませんので、ご注意ください。 現在 mGig は NBASE-T という業界団体で IEEE の標準化を目指しております。

MGBASE-T という業界団体も IEEE の標準化を目指している様です。

このため今後、多くのメーカから mGig に対応した無線 LAN アクセスポイント等が発表されていくことが予想されます。


無線 LAN アクセスポイントのIEEE802.11ac 化をご検討されているのであれば、PC、スマートフォンやタブレット側に IEEE802.11ac Wave 2 対応の無線 LAN NIC が実装されていきますと、スループット向上により、今後さらに無線 LAN トラフィックは増大していくことが予想されます。


​​​​​​​是非この機会に mGig 対応製品をご検討ください。