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Cisco IntersightでAI向けITインフラをまるっと管理!

目次[非表示]

  1. 1.はじめに
  2. 2.Cisco IntersightでITインフラの運用を効率化
  3. 3.まずはGUIだけで
  4. 4.SaaSを活用した複数拠点管理
  5. 5.IaCを後押しするAPIファースト設計
  6. 6.ハイブリッドクラウドの管理にCisco Intersightを活用
  7. 7.Cisco製品だけじゃない
  8. 8.インターネット非接続のオンプレでも使える安心設計
  9. 9.まとめ:小さく始めて、大きく育てるIntersight

はじめに

こんにちは!ネットワンパートナーズで SE をしております、安部です。

本日は、近頃盛り上がりを見せているAI向けITインフラについて、その運用効率化に活用できる「Cisco Intersight」をご紹介します!

なお、AIインフラとしてのCisco UCSについて、下記のエントリで解説していますので、そちらと合わせてご覧ください!

Cisco IntersightでITインフラの運用を効率化

Cisco Intersightは、サーバーのみならず、ハイパーバイザー、ストレージ、ネットワーク、コンテナ、クラウドまで横断して管理できる、クラウドとオンプレミスを組み合わたハイブリッド型の運用プラットフォームです。

Cisco社製のサーバーを監視・管理するクラウド製品」という認識をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、実はCisco Intersightは、ここ数年で、複雑なITインフラ全体を統合管理するプラットフォームへと大きく進化しています。本日はその概要をご紹介します。

まずはGUIだけで

Cisco IntersightGUIは高機能かつ直感的に設計されており、日常運用をGUIから行うことが可能です。例として、サーバープロファイルの作成と割り当て、ファームウェア更新の計画配信、インベントリの確認、アラートの確認とエスカレーション、プロアクティブなRMA、等が可能です。

まずはGUIで管理し、慣れてきたら後述のAPITerraformに段階的に移行する、という進め方ができます。

また、GUIIaC[1]の中間的な管理方法として、Intersight Cloud Orchestratorを活用することで、ノーコード/ローコードによるインフラ管理自動化ワークフローを作成できます。

SaaSを活用した複数拠点管理

Cisco Intersightはクラウド提供のSaaS型インフラ管理プラットフォームで、複数拠点のサーバーやネットワーク機器を、ブラウザから一元管理できます。オンプレミスの管理サーバーは不要で、常に最新機能とセキュリティ更新が自動配信されます。

さらに、ポリシーやテンプレートを活用することで、拠点間で一貫したセキュリティとコンプライアンスを維持しながら、効率的なインフラ管理が可能です。

IaCを後押しするAPIファースト設計

Cisco IntersightAPIファースト設計で、多くのことがAPI経由で実行できます。コードでインフラを定義・再現するIaCと相性が良く、手作業によるばらつきを抑えながら、自動化することができます。

まず、Cisco IntersightAPIドキュメントをご紹介します。下記ページ上部の「APIリファレンス」をご覧ください。

https://intersight.com/apidocs/apirefs/All/introduction/

こちらのドキュメントの左上にある、APIのドロップダウンメニュー(デフォルトではAllが選択されています)を開くと、Server Managementの他に、VirtualizationKubernetesといった項目を確認できます。近時のAI実行環境はコンテナ形式で配布されることも多いですが、実はCisco Intersightでは、これらのレイヤーの可視化・管理も可能です。

もちろん、サーバーインフラだけでなく、Ciscoが得意とするネットワークインフラも統合管理することができます。そのため、複雑化しがちなITインフラの管理インターフェース間の差異を、Cisco Intersightという抽象化レイヤーによって吸収することができるのです。

ハイブリッドクラウドの管理にCisco Intersightを活用

Cisco Intersightは、パブリッククラウドのIaCでおなじみのTerraform[2]を用いて制御することも可能です。

下記のページのサンプルコードをご覧いただくと、パブリッククラウドを管理するのと同じようなコードで、オンプレミスのITインフラも管理できることがご確認いただけます。

https://registry.terraform.io/providers/CiscoDevNet/intersight/latest/docs

このように、パブリッククラウドと、オンプレミスとをTerraform等のIaCツールで統合管理することで、お客様はハイブリッドクラウドの管理効率化・自動化を実現できます。

特に、エンタープライズのお客様がAI/LLMを活用するには、プライバシーやカスタマイズ性の確保等のために、クラウドインフラとオンプレミスインフラの上手な使い分けや、組み合わせが必要です。こうした複雑になりがちなインフラ管理負荷を、Cisco Intersightで軽減することができます。

Cisco製品だけじゃない

更に、Cisco IntersightCisco製サーバーやネットワーク製品だけでなく、サードパーティの様々な製品とも連携できます。代表例として、VMware vCenter、各種ストレージ(例:NetAppPure Storage)、Kubernetes、主要クラウド(例:AWS)との接続が可能です。また、Cisco製サーバーに比べると制御できる範囲は狭まりますが、サードパーティのサーバーも、Redfishインターフェースを介して管理下に置くことができます。

オンプレミスのマルチベンダー環境を置き換えずに、運用の効率化・自動化を進められるので、既存資産を活用しながら、スモールスタートでのご利用が可能です。

インターネット非接続のオンプレでも使える安心設計

さらに、Cisco Intersightは、インターネットに接続できないオフライン環境でも動作させることができます。セキュリティや各種規制等を理由に、インターネットに接続できない環境でも、「仮想アプライアンス版(Intersight Virtual Appliance)」をオンプレに設置することで、Cisco Intersightを利用できます。

まとめ:小さく始めて、大きく育てるIntersight

AIインフラやハイブリッドクラウドの運用は複雑ですが、Intersightなら統一したインターフェースでその土台を整えられます。Cisco製品だけでなくサードパーティ製品も管理でき、インターネット非接続のオンプレでも使える柔軟性があります。GUIで始めて、API/IaCで育てる——そんな段階的なアプローチで、ぜひ運用の標準化と自動化を体験してください。


[1] サーバーやネットワークなどのインフラ構成をコードで定義・管理し、自動化・再現性・バージョン管理を可能にする手法。

[2] HashiCorp社製の宣言的インフラ構成ツールで、コードでクラウドやサービスのリソースを定義・適用して再現可能な環境を構築できる。


安部剛(あべつよし)
安部剛(あべつよし)
ネットワンパートナーズにて、OTセキュリティ市場、AIインフラ市場担当のSEをしております。お問い合わせはいつでも、どんなことでも大歓迎です!
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