Cisco の bug 情報をまとめて取得!API を使用した収集ツールの紹介
こんにちは、Cisco Enterprise Network 担当でいろいろやっている吉村です。
本記事は、Cisco の Bug 情報の詳細を一括で取得するツールのご紹介となります。
※本記事では、プログラムの細かいコードを載せておりません、ご了承ください。
背景
Cisco Bug Serach Tool を知ってますか?( リンクはこちら ※要 Cisco アカウント)
Cisco が公開している Bug の情報が検索できるツールです。
Bug ID での検索や製品シリーズ、該当している OS バージョン、修正済みの OS バージョンでフィルタをかけて検索することができます( 図 1 参照 )。
図 1 . Cisco Bug Serach Tool の画面
もちろん検索結果を CSV でエクスポートもすることが可能です。
しかし、Bug Search Tool では、規則性のない複数の Bug の情報を一括で取得する方法がなく一つ一つ Bug ID を検索する必要があります。
・・・非常にめんどくさいですよね?
そこで、Cisco のドキュメントを探してみたところ、こんな API を見つけました。
この API を使用すれば、Bug の情報が取得できるので、複数の Bug の情報を一括で取得できそうです。
ということで、実装してみましょう。
実装
前提条件
この API は、 Cisco Smart Net Total Care (SNTC) を契約しているお客様、またはCisco Partner Support Service (PSS) を契約しているパートナー様のみが利用できます。
Cisco Support APIs are available only to Cisco Smart Net Total Care (SNTC) customers and Cisco Partner Support Service (PSS) partners.
準備
まずは、Cisco API Console でアプリケーションを登録する必要があります。
アプリケーションを登録すると、クライアント ID と Secret Key が出力されますので、どこかに保存しておきましょう。
OAuth2.0 認可を使用しているので、このクライアント ID と Secret Key からアクセストークンを入手し、アクセストークンを使用して API のリソースにアクセスする流れとなります( 図 2 参照)。
図 2 . アクセストークン取得のプログラム抜粋
また、入力する Excel フォーマットは以下のようにしてみました( 図 3 参照)。
図 3 . 入力する Excel フォーマット
A 列に Bug ID を入力し、 対応する行に bug の詳細が出力されるようにしています。
得られる情報については、「Get Bug Details by Bug IDs」の 「Response Parameters」に一覧がありますので、その中から必要な情報を選択します。
使用する API は、「Get Bug Details by Bug IDs」です。
bug ID を 送信することで、その bug の詳細を得ることができます。
結果
作成したプログラムを実行すると、以下のような Excel ファイルが出力されます (図 4 参照)。
図 4 . 出力されたファイル
文字が小さくて見えずらいですが、タイトルや内容、シビラリティ、該当バージョンなどを得ることができました。
それぞれの項目を展開すると、すべての内容を見ることができます。
※情報制限のため、 添付した画像の description の内容は一部削除しています。本来は workaround 等も取得できます。
この API を使用することで、複数の bug の情報を一括で取得できるようになり、工数を削減することが可能になりました。
総括
本記事では、Cisco の bug 情報を API を使用して一括で取得する活用例を紹介しました。
今回使用した API の他にも、bug 情報の検索をキーワードや OS バージョンで検索することができたり、EoS/L の製品を一括で検索できたりといろいろな用途の API が用意されています。
ぜひ、皆様も使ってみてはいかがでしょうか。
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