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【速報】Cisco Live 2025@Melbourne ~WoS編~

こんにちは!

シスコ製品担当の本田です。

前回の記事では、Cisco Live 2025 MelbourneのKeynote(基調講演)で発表された、AI時代に向けたシスコの3つの基本戦略についてご紹介しました。

  • AI-ready Data Centers
  • Future-proofed Workplaces
  • Digital Resilience

今回は、その戦略を実際に体験できる展示エリア「World of Solutions(WoS)」に参加してきましたので、見どころをレポートします!

■前回記事:

目次[非表示]

  1. 1.「World of Solutions」とは?
  2. 2.AI-ready Data Centers:AIインフラの中核を担う「Cisco Unified Edge」が初登場
  3. 3.Future‑proofed Workplaces:Wi-Fi7・AI運用・ゼロトラストで“職場の未来”を再定義
  4. 4.Digital Resilience:Splunk × XDRで「守る・見える・動く」を一体化
  5. 5.まとめ:シスコは「ネットワーク企業」から「AI時代の基盤提供者」へ

「World of Solutions」とは?

「World of Solutions(WoS)」は、シスコとそのパートナー企業が提供する最新の製品・技術・ソリューションを、実際に「見て・触れて・体験できる」展示エリアです。

各ブースは熱気に包まれ、最新技術への関心の高さを肌で感じることができました。

AI-ready Data Centers:AIインフラの中核を担う「Cisco Unified Edge」が初登場

AI時代のインフラを支える中核テーマとして、「AI-ready Data Centers」は大きな注目を集めていました。

展示ブースでは、以下のようなソリューションが並びました:

  • AIに対するセキュリティ:Cisco Hybrid Mesh Firewall、Cisco AI Defense
  • クラウド管理型AIネットワーク:Cisco Nexus Hyperfabric AI
  • AIネットワーク向けスイッチ:NVIDIA Spectrum-Xシリコン搭載 Nexusスイッチ
  • AIサーバー:UCS C845A / 新登場のCisco Unified Edge
  • セキュリティ統合型ネットワーク:DPU搭載 Nexus Smart Switch、Live Protect

中でも圧倒的な注目を集めていたのが、今回初披露となった 「Cisco Unified Edge」

実機の周囲には常に人だかりができ、来場者の関心の高さがうかがえました。

Unified Edgeは、AIエッジ向けのフルスタック基盤として設計され、コンピューティング/ネットワーク/ストレージ/セキュリティ/クラウド管理を統合します。

3Uサイズながら奥行きが短く、コンパクトな印象を受けました。

1台のシャーシに最大5ノードを搭載でき、AIアプリの要件に応じて柔軟にスケールできます。

さらに2026年秋には、ネットワーク/セキュリティ用のSecure Routerノード(C8255 G2)が登場予定で、CatalystまたはMerakiモードとして動作できる点も大きな特徴です。

Future‑proofed Workplaces:Wi-Fi7・AI運用・ゼロトラストで“職場の未来”を再定義

次世代の職場環境を支えるソリューション群として注目されていたのが「Future-proofed Workplaces」。

主な展示内容は以下の通りです:

  • アイデンティティ攻撃対策:Cisco Duo IAM
  • 安全なブランチ接続:Catalyst SD-WAN
  • 新ルータ:Secure Router C8000シリーズ
  • 新スイッチ:Smart Switch C9350 / C9610シリーズ
  • Wi-Fi 7 AP:CW917xシリーズ
  • AgenticOps / Cisco AI Canvas / Cisco AI Assistant連携
  • IoT・OT領域:Cisco IE/IR/IWシリーズ、Cisco Ultra-Reliable Wireless Backhaul、Cisco Cyber Vision
  • コラボレーション:Cisco Webex、Room Vision PTZ

特に印象的だったのは、新しいWi-Fi 7シリーズです。

エントリーモデルのCW9171I、ミドルレンジのCW9174I/Eが発表され、2025年12月にリリース予定とのこと。

実機ではCW9171Iが最もコンパクトで、CW9174I/Eも従来のCW9176Iより一回り小型化されていました。

さらに、総務省の技適データベースによると、CW9174Iはすでに認証取得済みです。

国内リリースと同時に利用可能となる見込みで、日本市場への展開が待ち遠しい製品です。

Digital Resilience:Splunk × XDRで「守る・見える・動く」を一体化

最後に紹介されたテーマは「Digital resilience」。

ここではSplunkとXDRを中心に、シスコが掲げる“可視化による強靭性”の世界が展開されていました。

ブースでは、Splunkを基盤にした包括的な監視・分析デモが行われ、「AI × 可視化 × 自動化」によるインシデント対応のスピードと精度の高さが印象的でした。

まとめ:シスコは「ネットワーク企業」から「AI時代の基盤提供者」へ

Cisco Live 2025 MelbourneのWoSでは、AI・ネットワーク・セキュリティを横断するキーワードとして「統合」が随所に見られました。

特に、Cisco Unified EdgeをはじめとするAI-readyなデータセンターソリューションは、これからの「AIインフラ時代」を象徴する存在として強いインパクトを残しました。

また、Wi-Fi7やDuo IAM、Splunk XDRなどの展示を通じて、シスコが「AI時代の基盤そのもの」を提供する企業へと進化していることを、現地で肌で感じることができました。

本田 尚平(ほんだ しょうへい)
本田 尚平(ほんだ しょうへい)
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