
【速報】Cisco Live 2025@San Diego ~WoS編~
こんにちは!
Cisco製品担当の小松と本田です。
前回の記事では、Cisco Live 2025のKeynote(基調講演)で発表された、AI時代に向けたCiscoの3つの注力戦略についてご紹介しました。
● AI-ready data centers
→ AIに最適化された次世代のデータセンター設計
● Future-proofed workplaces
→ 柔軟かつスマートな働き方を支える職場環境の整備
● Digital resilience
→ サイバー攻撃や障害を即座に検知・復旧する能力の強化
今回は、その戦略を実際に体験できる展示エリア「World of Solutions(WoS)」に二人で参加してきましたので、見どころをレポートします!
「World of Solutions」とは?
「World of Solutions(WoS)」は、Ciscoおよびそのパートナー企業が提供する最新の製品・技術・ソリューションを、実際に「見て・触れて・体験できる」展示エリアです。
各ブースは熱気に包まれ、最新技術への関心の高さを肌で感じることができました。
AI‑Ready Data Centers:実物で魅せるAIインフラの最前線!
このエリアでは、AI専用のGPUを搭載した高性能サーバが実物展示されており、注目を集めていました。
現状は空冷方式ですが、将来的には水冷対応も計画されているとのこと。AI処理のさらなる高密度化を見据えた設計思想が垣間見えます。
さらに、AIトレーニングに欠かせないバックエンドネットワークを支える、800Gbps対応のNexusスイッチも展示されていました。
高速・低遅延なインフラの実現に向けて、物理ネットワークも着実に進化していることがわかりました。
Future‑Proofed Workplaces:次世代職場を支えるスマートスイッチ
このセクションの目玉は、新たに発表された「Smart Switchシリーズ」です。
このスイッチには、新開発のチップ「Silicon One Aシリーズ」が搭載されており、処理性能と省電力性の両立が期待されています。
さらに注目すべきは、MerakiダッシュボードでSD-Accessを構築できるようになる予定という点です。
これまでCatalyst Centerが必須だったSD-Accessの導入障壁が大きく下がるため、より多くの企業にとって身近なソリューションになりそうです。
そして、Meraki SD-WANとSecure AccessがAutoVPNで接続可能になるというニュースも発表されました。
親和性の向上はもちろん、Secure Accessの日本リージョンDC(東京/大阪)と接続も、2025年度中に対応予定とのことで、今後の展開に期待が高まります。
Digital Resilience:AIが守る、未来のネットワーク監視
このエリアで印象的だったのは、ThousandEyesにおけるAI Assistantのデモです。
従来であれば、手動でグラフや数値を細かく確認する必要があったネットワークテストの結果も、AI Assistantに「この時、何があったの?」と尋ねるだけで、背景や原因を教えてくれます。
まるで「ネットワーク専用のChatGPT」とも言える体験であり、運用負荷を劇的に軽減してくれる可能性を感じました。
まとめ:WoSは“体験する未来”だった
Cisco Live 2025の「World of Solutions」は、単なる製品展示にとどまらず、「AI時代におけるネットワークのあるべき姿をリアルに体感できる場」でした。
どれも「未来の話」ではなく、「すでに始まっている現実」です。
次回のCisco Liveがますます楽しみになる、そんな濃密な展示体験となりました。
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