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【速報】Cisco Live 2025@Melbourne ~Keynote編

こんにちは!

シスコ製品担当SEの本田です。

今回は、2025年11月11日に開催されたCisco Live 2025(メルボルン)のKeynoteセッションについて、現地の熱気を交えながらお届けします!

目次[非表示]

  1. 1.Cisco Live の Keynoteとは?
  2. 2.現地の雰囲気
  3. 3.シスコが掲げる3つの基本戦略
  4. 4.AI-Ready Data Centers:3つの戦略と「Cisco Unified Edge」
  5. 5.Future-Proofed Workplaces:運用が“AI前提”へシフト
  6. 6.Digital Resilience:Splunk×Agentic AI で“見える化+守る”が一体に
  7. 7.まとめ:シスコは“ネットワーク企業”から“AI時代の土台をつくる企業”へ

Cisco Live の Keynoteとは?

Cisco Liveは、シスコが主催するIT業界の最先端技術と戦略が集結するグローバルイベントで、毎年3回、世界各地で開催されます。(冬はEU、夏はUS、秋はAPJC)

その中でも 「Keynote(基調講演)」は、Ciscoのエグゼクティブ陣が登壇し、同社のビジョン・戦略・最新技術の方向性を世界に発信する最重要セッションです。

すでにYouTubeに動画がアップロードされておりますので、気になる方はぜひご視聴ください。

私も今年夏にサンディエゴで行われた Cisco Live 2025 US に参加したのですが、今回のMelbourne Keynoteは、前回と重なる内容も多く見られました。

そのため本ブログでは、前回と同じ内容の深掘りは避け、今回新たに発表されたポイントに焦点を当ててご紹介します!

Cisco Live 2025 US のKeynoteについては、以前まとめたブログがありますので、ぜひそちらも合わせてご覧ください。

【速報】Cisco Live 2025@San Diego ~Keynote編~ | ネットワンパートナーズ株式会社ブログサイト

現地の雰囲気

Cisco Live 2025 MelbourneのKeynoteは朝10:30開始でした。

Cisco Live 2025 USは朝8:30開始だったので、今回は少しゆっくりとした朝を過ごすことができました。

Cisco LiveのKeynoteに参加すると、毎回ワクワクして気持ちが一気に高まります。

写真は開場と同時に撮ったので人はまだまばらですが、セッション開始時には超満員でした。

シスコが掲げる3つの基本戦略

最初に紹介されたのは、シスコが掲げる3つの基本戦略。

Cisco Live 2025 USでも語られたおなじみのフレームです。

  • AI-Ready Data Centers
  • Future-Proofed Workplaces
  • Digital Resilience

ただ今回は“おさらい”というより、これらを実際のプロダクトでどう実現するかにフォーカスした印象でした。

そのため、内容の理解度が一段ステップアップした感覚がありました。

AI-Ready Data Centers:3つの戦略と「Cisco Unified Edge」

AI時代に必要なDC基盤について、3つの戦略が示されました。

  • AIデータセンター間をつなぐ高速ファブリック
    → Cisco 8223ルータや400/800G SFPでクラスタ間通信を最大化。
  • セキュリティ統合型ネットワーク
    → Hybrid Mesh FirewallやDPU搭載Smart Switchで“ネットワークが守る”時代へ。
  • 統合AIスタックの提供
    → Cisco Secure AI Factory with NVIDIA や AI PODs で学習〜推論〜運用までシスコで完結。

そして注目は新プラットフォーム「Cisco Unified Edge」

コンピューティング、ネットワーク、ストレージ、セキュリティ、クラウド管理を一体化したAIエッジ向けフルスタック基盤です。

スマホアプリからゼロタッチ・プロビジョニング、そしてCisco Intersight上で一貫運用するデモがとても印象的でした。

Future-Proofed Workplaces:運用が“AI前提”へシフト

こちらも3つの戦略が示されました。

  • キャンパス&ブランチの近代化
    → AI Canvasやクラウド管理を活用し、ネットワークの設計・展開・運用を
    “AIとクラウドを前提に組み直す”取り組み。
  • セキュリティ統合型ネットワーク
    → キャンパスや拠点側でも、ネットワークとセキュリティを統合し、“守る設計”を最初から組み込むアプローチ。
  • AI体験(AI-Driven Operations)の強化
    → AIによるトラブル検知、自動運用、自然言語での管理など、“AIに任せられる領域を広げる”ための取り組み。

特に私が注目したのは 「Cisco Unified Branch」 です。

これは、拠点にあるルータ、スイッチ、無線をCiscoフルスタックで構成した時の推奨デザインを定義したものです。

しかもその設計がただのベストプラクティス文書ではなく、Merakiダッシュボード上の「Workload」として実装されているのがポイント。

デモでは、AIアシスタントに自然言語で指示するだけで、拠点のネットワーク全体の設定が自動反映される未来が披露されました。

Merakiダッシュボード上で様々な画面に遷移して設定するより早く、AIが拠点運用を“丸ごと巻き取る”未来が、いよいよ現実になってきたと感じる瞬間でした。

Digital Resilience:Splunk×Agentic AI で“見える化+守る”が一体に

Digital Resilienceでは、AI時代において欠かせない「安全性」と「可視化」がテーマの中心でした。

シスコの方向性はとてもシンプルで、“AIがどんな動きをしているかを常に把握し、異常があれば即対応できる状態を作る” というもの。

その要となるのが Splunk です。

Splunkによって、

  • AIエージェントの挙動を一元的に監視

  • リスクや異常があれば即座に検知

  • 必要な対処につなげる運用基盤を提供

といった流れをシームレスに構築できる点が強調されていました。

まとめ:シスコは“ネットワーク企業”から“AI時代の土台をつくる企業”へ

全体を通してCisco Live 2025 USの流れを踏まえたつつ、Melbourneでは「動くもの」を見せることに重点が置かれていました。

その結果、

シスコが描くAI時代のネットワーク像が、実際に形になってきた

という手応えがしっかり残るKeynoteになったと感じました。

中でもCisco Unified Edgeは、ネットワーク、セキュリティ、オブザーバビリティ、コンピューティングを統合したプラットフォームとして、シスコの強みがぎゅっと詰まった存在でした。

Keynoteの冒頭と最後に投影された「Cisco is the critical infrastructure for the AI era」という言葉が、単なるキャッチコピーではなく、現実に動き出した“AI時代の基盤”そのものだと実感できる内容でした。

本田 尚平(ほんだ しょうへい)
本田 尚平(ほんだ しょうへい)
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