シスコのIoT製品って何だろう? (1) Cisco UCS Eシリーズ
はじめまして。
ソリューション事業部 セールスエンジニアリング部の池田です。
私からは、製造業分野、スポーツ&エンターテインメント分野、フィジカルセキュリティ分野におけるシスコIoT製品紹介シリーズをお届けします。
弊社が提供するシスコIoT製品には、
Cisco Industrial Ethernet(IE)シリーズ
Connected Grid ルータ
Cisco UCS-E シリーズ
Cisco Identity Services Engine(ISE)
がありますが、今回は第一弾としてCisco UCS Eシリーズというサーバー製品についてご紹介します。
データセンターでは、Cisco UCS BシリーズやCシリーズを使ってコンピューティング、ネットワーキング、および仮想化を集約してきましたが、支店やブランチオフィスにはまだまだデータセンターに統合出来ない(ブランチオフィスで実行する必要がある)サーバー・アプリケーションが非常に多いのが実情の中、シスコは、シンプルで、適切なサイズの低コストプラットフォームを提供することで、アプリケーションの分散化を容易にできるUCS Eシリーズをリリースしました。
例えばPOSシステムはリアルタイム性を必要とするため、ネットワークの伝送遅延が原因で店舗システムのPOSデータ、クレジットカードの認証・決済データ、配送商品の在庫引き当てができなくなってしまうと店舗では大混乱に陥りますよね。 このようなミッションクリティカルなサーバー・アプリケーションに対して、すべてをデータセンターに集約するのではなく、サーバーで集約していた機能の一部をエッジ端末へ分散させる事で、ネットワーク、サーバーの負荷を減らす事を目的としたシスコ フォグコンピューティング考え方の元、UCS E-SeriesがIoT製品のラインナップに加わった訳です。
このあたりの考え方は、Riverbed社のSteelFusionの「拠点向けインフラストラクチャ統合ソリューション」に非常に似ています。Riverbed製品のご紹介は、後日弊社製品担当より紹介させて頂きます。
話は戻りまして、この製品はISG G2上でサーバー仮想化を実現するもので専用サーバーを使用することなく、VMware vSphere HypervisorやMicrosoft Windowsサーバーを稼動させられるので、コストパフォーマンスに優れています。 従来からリリースされているCisco UCS B シリーズおよび C シリーズのような大型のサーバー機器を置くのではなく小型、軽量、省電力機器を置けるのであればお手軽に展開できるので嬉しいですね。
ユースケースを少しご紹介するとUCS-Eに仮想アプライアンス版WAASを入れる事でWAN高速化装置として活用したり、無線LANのコントローラーを入れてアクセスポイントを管理したりと、IoTに限らずUCS Eシリーズは利用用途が本当に沢山あるので提案の幅が広がります!
Cisco UCS Eシリーズに関する情報は弊社ホームページでも紹介していますのでご覧ください。 https://www.netone-pa.co.jp/solution/iot_product.html
次回は、Cisco Industrial Ethernet(IE)シリーズをお届けします。お楽しみに!