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シスコのIoT製品って何だろう?(2) Cisco Industrial Ethernet 4000 シリーズ

 はじめまして。
ソリューション事業部 セールスエンジニアリング部の石川です。
第一弾の UCS-E に続き、シスコIoT製品紹介シリーズをお届けします。

弊社が提供するシスコIoT製品には、

  • Cisco Industrial Ethernet(IE)シリーズ
  • Connected Grid ルータ
  • Cisco UCS-E シリーズ
  • Cisco Identity Services Engine(ISE)

などがありますが(弊社の製品紹介ページはこちらです)、今回は第二弾として「Cisco Industrial Ethernet 4000シリーズ」というイーサネットスイッチ製品についてご紹介します。


CiscoのIndustrial Ethernetスイッチと聞くと、ご存知の方も多くいらっしゃると思いますが、
従来からあるCatalyst系のスイッチに、「耐環境性能」「DC電源」「接点端子」といった機能が付加されたイメージではないでしょうか? ・・・ですので、新鮮さを感じない方も多いと思います。

そこで、今回はIE4000スイッチ独自の機能をご紹介したいと思います。

突然ですが、PRPというプロトコルはご存知でしょうか? RPR(Resilient Packet Ring)ではないですよ。PRPです。

ちなみに、私は知りませんでした。

PRPというのは、Parallel Redundancy Protocolの略です。 IEC 62439-3 Clause 4 で標準化されているプロトコルです。

調べてみると、レイヤー2の冗長リンクを構成するためのプロトコルのようで、 従来からあるSTPやREP、RPRなどといった冗長化プロトコルとは違ったアプローチで 冗長化を実現するプロトコルとなっています。

こちらにある Configuration Guide を見る限り、
設定イメージとしては、Link-Aggregation に近いですね。

更に調べてみると、どうやらリンク障害におけるパケットロス「ゼロ」を実現可能のようです。 2つのリンクで同一のパケットを送信するので、片系のリンクがダウンしても、理論上はパケットロスが発生しないという仕組みです。 そんな情報を見ると、

「ホントに!?」

と思ってしまい、エンジニア的には実際に試してみたくなります。

なので早速、試してみました。 構成は下記の絵のように、2台のIE4000をPRPで構成し、両端にPCでカメラを接続します。

PRP評価構成イメージ カメラの動画をPCで再生しつつ、パケットキャプチャを行った状態でリンク障害を発生させました。

すると、パケットロスはゼロ。 何回か繰り返してみましたが、やはりパケットロスはゼロです。

比較対象として、みなさんご存知のREP(Resilient Ethernet Protocol)で同様の確認をしてみたところ、こちらは数十から数百パケットのロスが発生しました。

PRPのパケットロスゼロを体感すると、正直、驚きです。
もちろん、カメラの映像も一切乱れません。

これは産業用に限らず、様々な用途が期待できますね! 産業用イーサネットで求められる機能には、従来からOA系ネットワークに携わってきた 我々でも知らない機能がたくさんあるので、奥が深そうですね。

また次の機会に紹介させて頂ければと思います。