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(※ネタばれ注意)開催一日前! INTEROP 2015 NetOne Partners 展示ブースの見どころ教えちゃいます

ソリューション事業部 セールスエンジニアリング部の坂戸です。

ネットワンパートナーズは、INTEROP 2015  の IoT ワールドにて、産業用の環境に特化した耐環境用ネットワーク機器の展示を行います。 今回私もこの展示ブースの企画・制作に参加させていただきましたので、開催の直前ではありますが、デモ内容と展示機器の特長を簡単にご紹介します。


目次[非表示]

  1. 1.●デモ内容について
    1. 1.1.(1) 生産ラインでのトラブル発生
    2. 1.2.(2) 耐環境性への要求~「屋外設置」を想定した「耐水性」のスイッチ展示
  2. 2.●展示製品:Cisco Industrial Ethernet(IE)シリーズ
    1. 2.1.ハードウェア面
    2. 2.2.ソフトウェア面
  3. 3.●デモンストレーション用ネットワークについて
    1. 3.1.Parallel Redundancy Protocol(PRP) 機能
    2. 3.2.アラーム端子機能
  4. 4.●Cisco IP カメラシリーズについて
    1. 4.1.デモ内容
  5. 5.●最後に(おまけ)展示ブース制作の様子


●デモ内容について

当日は、スマートファクトリー ソリューションと 物理セキュリティ(監視カメラ)の展示を予定しています。全体の概要図はこちらです!

全体の概要図

今回のデモでは、工場における「モニタリングエリア(監視室)」「工場内エリア(生産ライン)」「屋外エリア」の3つのサイトを想定し、2つのストーリーをご用意しています。


(1) 生産ラインでのトラブル発生

「生産ライン」で障害が発生すると、シスコの産業用 スイッチがアラームを発信し、警告灯を点灯させて監視員に異常を知らせます。また、TV会議システムを経由して、現場の「工場内エリア(生産ライン)」と「監視ルーム」間で現場の状況を共有しながらトラブルシューティングを実施することができます。


(2) 耐環境性への要求~「屋外設置」を想定した「耐水性」のスイッチ展示

従来の製造ラインでは、イーサネットスイッチは単なる配線の分岐をする電源タップのような扱いがされているのですが、管理機能とセキュリティ機能を備えたシスコのスイッチを要所要所に置くことによって、情報インフラとしてちゃんと管理ができるところをお見せします。 それでは続けて、主な展示製品とデモ用ネットワークの概要をご説明します。


●展示製品:Cisco Industrial Ethernet(IE)シリーズ

シスコシステムズでは Industrial Ethernet (IE)と銘打って、生産設備などに設置されることを意識した産業向けイーサネット向けの製品群をリリースしています(弊社の製品紹介のページはこちらです)。IEシリーズの特徴を下記に述べます。


ハードウェア面

動作環境の範囲がマイナス 40 ℃から 70℃まで(通常の Catalyst は 0~45℃)、駆動部を少なくしたファンレスデザインです。電源は DC Input/2 系統標準搭載、DIN レールマウント(制御用機器を搭載するための一般的な規格)、IOS とコンフィグは SD カードに保存が可能で、PC レスで機器交換などのメンテナンスなどが可能です。また、IE2000-IP67 の型番などでは防塵防滴(IP67準拠)のモデルもあります。


ソフトウェア面

Cisco IE シリーズは Catalyst をベースに開発されているため、Catalyst と同等機能を利用できます。Catalyst クオリティの Routing/Switching はもちろん、キメ細やかな QoS(Modular QoS)、IEEE802.1x認証や、Web GUI による管理が実装されています。また、産業用プロトコルである Ethernet/IP や CIP、PROFINET などもサポートしています。

また、IEシリーズのハイエンドモデルである IE4000 シリーズが発売されました。従来モデルと比べて Gigabit Ethernet のポートが増えた、Layer 3 スイッチとして利用することが可能です。 IE4000 シリーズ

デモンストレーション用ネットワークについて

出展ブースではこれら IE スイッチシリーズを使って、デモンストレーション用のネットワークを展示します。このネットワークで利用した機能について簡単に概要をご紹介します。

Resilient Ethernet Protocol(REP) 機能 REP は Cisco が独自開発したリング型トポロジーのためのプロトコルです。障害時のコンバージェンスが早く(50~200msec)、コンフィグもシンプルで、ブロックポートの指定も簡単です。Catalyst シリーズでも多数の動作実績があり Spanning-Tree をベースに動作しているので安定して運用することが可能です。

デモンストレーション用ネットワーク概要図

Parallel Redundancy Protocol(PRP) 機能

PRP は 2 つのインタフェースに対してコピーしたパケットを並列で送信することで冗長性を確保するプロトコルです。受信側機器はどちらか一方のパケットのみを転送するのでループすることはありません。また、2つのインタフェースから送信されたパケットはPRPの識別ヘッダが付与されているので、それぞれ通常のパケットとして処理することが可能です。このため両対向の PRP インタフェースの途中経路上にスイッチなどがあっても透過的に通信することが可能です。


アラーム端子機能

外部装置と連携できる接点入力を備えており、接点のオープン/クローズに応じて Syslog Message/SNMP Trap の送信や、接点出力のオープン/クローズなどのアクションが可能です。デモンストレーションの構成ではインタフェースのリンクダウンを検知して接点出力に接続された回転警告灯が駆動します。また接点入力に接続されたプッシュボタンで SNMP Trap を送信するような動作を実装しました。


●Cisco IP カメラシリーズについて

ここからは 同じくソリューション事業部セールスエンジニアリング部の川崎が紹介します。
カメラ関係の展示は監視カメラとソフトウェアのビデオ監視マネージャー(VSM:Cisco Video Surveillance Manager)、監視マネージャにアクセスするクライアントからなります。

監視カメラはCisco製以外のカメラも統合可能でInterop会場では実際にPanasonic製とAXIS製のカメラを接続しています。

Cisco製のカメラの代表的なものは以下があります。今回はその中でIPC-6930とIPC-7030を展示しており、前述の2台と合わせて合計4台のカメラが接続されており、クライアント画面では4分割された画面の中でそれぞれ画像が表示されています。

Cisco IPカメラシリーズ

ビデオ監視マネージャー(VSM)は Linux上のアプリケーションになります。今回はUCS C220/ESXi上に搭載されています。 また、クライアントはネイティブクライアントもありますがWebブラウザからも見ることが可能です。

VSMは大規模な監視が可能であり、米国では10,000台を超える監視を実際にやっています。また豊富なAPIを持っており他のWebサービスやアプリケーションとの連携が可能です。


デモ内容

会場でのデモはモーション検知を行う予定です。監視カメラで検知したアラート情報がセンターがに通知され、センター側では録画された内容を逆再生し、検知時に何があったかをみるといった内容になります。時間が戻っていく様子はなかなか興味深いので、是非ご覧になってください。

●最後に(おまけ)展示ブース制作の様子

展示ブース制作の様子

開催直前までバタバタでしたが、ようやく皆さまをお迎えする用意ができました。明日から本番ですが、社員一同皆さまのご来場をお待ちしております。 私もブースに立つ予定ですので、よろしければ是非お気軽にお声がけください。

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