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実践! Cisco Smart License(スマートライセンス)第9回

シスコ社の次世代のルータ製品 Cisco 8000 シリーズ Secure Router では、Smart Licensing Using Policy の仕組みが採用されています。今回のブログでは、Cisco 8000 シリーズ Secure Router のライセンス概要と、ルータを自立モード(Autonomous mode)で使用する際のスマートライセンスの利用方法について解説します。

目次[非表示]

  1. 1.スマートライセンスについて
  2. 2.Cisco 8000 シリーズ Secure Router (以下、セキュアルータ)のライセンスについて
    1. 2.1.従来型ルーティング用途で導入する場合
    2. 2.2.SD-WAN 用途で導入する場合
  3. 3.Cisco 8000 シリーズ Secure Router を自立モードで利用する際のスマートライセンス
    1. 3.1.Cisco Routing OS Essentials を利用する場合
    2. 3.2.Cisco Routing Advantage を利用する場合
  4. 4.CSSM オンライン方式のスマートライセンス利用方法
    1. 4.1.1.対象機器のスマートライセンス関連設定
    2. 4.2.2.CSSM でトークンを取得
    3. 4.3.3.対象機器でレポーティング実施
  5. 5.おわりに
  6. 6.関連ブログ
    1. 6.1.スマートライセンス概要
    2. 6.2.Smart Licensing の関連情報
    3. 6.3.Smart Licensing Using Policy の関連情報

スマートライセンスについて

スマートライセンスは、シスコ社が提供するクラウド管理型の電子化されたライセンスです。スマートライセンスの概要を別ブログで簡単に紹介していますので、詳細はそちらをご参照ください。

Cisco 8000 シリーズ Secure Router (以下、セキュアルータ)のライセンスについて

セキュアルータのハードウェアには、デバイスの基本的な機能を提供するライセンスソフトウェア Cisco Routing OS Essentials が付属しています。

Cisco Routing OS Essentials では、自立モードでルータを使用する際に基本的なルーティング機能をサポートし、暗号化スループットは 250 Mbps に制限されます。

また、オプションのサブスクリプションライセンスが用意されており、ルータの用途に応じて追加できます。

従来型ルーティング用途で導入する場合

Cisco Routing OS Essentials の機能で要件を満たしている場合は、オプションの追加なしでそのまま利用することができます。

自立モードで高度なルーティング機能を利用したい場合や、250 Mbps を超える暗号化スループットが必要な場合は、オプションで Cisco Routing Advantage を追加します。

SD-WAN 用途で導入する場合

SD-WAN で利用する場合は、Cisco WAN Essentials または Advantage ライセンスを含む Cisco Networking Subscription を追加します。

ライセンスとデバイスはプラットフォームクラスごとにグループ化されており、例えば C8100-G2 シリーズは Small クラス、C8200-G2 シリーズは Medium クラスというように分類されます。

同じプラットフォームクラス内のデバイス間では、ライセンスポータビリティがサポートされています。

Cisco 8000 シリーズ Secure Router を自立モードで利用する際のスマートライセンス

ここからは、自立モードで動作するセキュアルータのスマートライセンスの利用方法を解説していきます。

Cisco Routing OS Essentials を利用する場合

ハードウェアに標準で含まれる Cisco Routing OS Essentials は CSSM へのライセンス振り込みがなく、ライセンス使用状況のレポートも必要ありません。
そのため、Cisco Routing OS Essentials のまま利用する場合は、特別なライセンス操作は不要です。

*CSSM: Cisco Smart Software Manager - クラウド上で提供されるライセンス管理サーバ兼 Web ポータル

Cisco Routing Advantage を利用する場合

Cisco Routing Advantage を購入する際は、スマートアカウント/バーチャルアカウント(SA/VA)を指定します。購入したライセンスは、スマートライセンスとして CSSM の指定した SA/VA に振り込まれます。

セキュアルータでは、Smart Licensing Using Policy の仕組みを用いてスマートライセンスを運用します。

ライセンスのレポート方法には、次の方法があります。

・直接展開: CSSM オンライン方式
・オンプレミス展開: CSLU 方式(Cisco SSM On-prem 含む)
・オフライン展開: SLR(Specific License Reservation)方式

直接展開とオンプレミス展開は、Catalyst 8000 シリーズなど前世代ルータと同様のレポート方法です。オフライン展開については、前世代ルータでは CSSM オフライン方式が使われていましたが、セキュアルータでは SLR 方式に変更されています。

また、前世代ルータでは、ライセンス認証は行わず、ライセンスの使用状況をレポートする仕組みでしたが、セキュアルータでは、ライセンスの使用状況の管理とライセンス認証を行う仕組みに変更されています。

今回は、直接展開の CSSM オンライン方式で Cisco Routing Advantage ライセンスを使用する方法を解説します。オフライン展開: SLR 方式については 第10回ブログ で解説していますので、そちらをご参照ください。

CSSM オンライン方式のスマートライセンス利用方法

CSSM オンライン方式でセキュアルータのスマートライセンス利用を開始する流れは、次のとおりです。

1.対象機器のスマートライセンス関連設定
2.CSSM でトークンを取得
3.対象機器でレポーティング実施

1.対象機器のスマートライセンス関連設定

初めに、機器のライセンスレベルを確認します。

次に、対象機器で必要な設定を行います。
license boot level advantage 設定で Cisco Routing Advantage ライセンスを有効化します。
また、CSSM にオンライン接続するために smart transport、ホスト名、DNSサーバ、http client インターフェース指定、インターネット接続用のIP関連設定を行います。時刻を合わせるために NTP サーバも設定しておくのがおすすめです。

設定内容を確認して保存したら、ライセンスレベル変更を反映するために機器を再起動します。

再起動後、ライセンスレベルは advantage に変更されます。
セキュアルータでは、CSSM へのレポーティングが完了していない状態では、ライセンスステータスは PENDING になります。

2.CSSM でトークンを取得

次に、CSSMのWeb ポータルであるCisco Software Central(https://software.cisco.com)にアクセスします。

画面上で次の手順に沿って操作し、対象のバーチャルアカウントでトークンを生成します。

① CSSM のトップ画面の「Manage licenses」(ライセンスの管理)をクリック
 ※対象スマートアカウント/バーチャルアカウント(SA/VA)の権限を持った CCO ID が必要です
② 「インベントリ」を選択
③ 「バーチャルアカウント」のドロップダウンリストから目的の VA を選択
④ 「全般」を選択
⑤ 「新しいトークン」をクリック
 ※利用可能なトークンが既に存在する場合はそちらを利用することも可能です
⑥ 「登録トークンの作成」という画面が出てくるので必要情報を入力して「トークンの作成」をクリック

生成したトークンの「アクション」から「コピー」を選択して PC のクリップボードにコピーします。

3.対象機器でレポーティング実施

対象機器で、先ほど作成したトークンを使い、次のコマンドを実行します。
license smart trust idtoken <token> local force

コマンド実行後、数十秒ほどで CSSM への機器登録とライセンスの使用状況のレポーティングが完了します。その数分後に CSSM からレポートに対する ACK を受信し、ライセンスステータスが AUTHORIZED に変わります。

Cisco Routing Advantage ライセンスが認証され、暗号化スループットの制限が解除されます。

また、CSSM では製品インスタンスが登録され、Cisco Routing Advantage ライセンスが消費されます。

これで CSSM オンライン方式でのスマートライセンス認証は完了です。

おわりに

今回は、Cisco 8000 シリーズ Secure Router のライセンスと CSSM オンライン方式によるスマートライセンスの利用方法について紹介しました。

Cisco 8000 シリーズ Secure Router でも、基本的な流れは、これまでの Cisco 製品と大きく変わらないため、すでにスマートライセンス運用に慣れている方であれば比較的スムーズに進められると思います。

弊社ではご活用いただける情報をいろいろとご用意しております。Cisco ネットワーク製品にご興味がありましたらぜひお気軽にお問い合わせください。

※ 内容や CSSM の画面等についてはアップデートや機能拡張により変更される可能性があります。もしメーカー情報と差分があった場合はメーカー情報を優先してください

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砂田 晃徳(すなだ あきのり)
砂田 晃徳(すなだ あきのり)
ネットワンパートナーズ セールスエンジニアリング部所属。ネットワンシステムズで色々と経験後、NOPでネットワーク系の製品担当SEやってます。
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