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Palo Alto Networks JAPAC Tech Summit 2025 参加レポート

Palo Alto Networks社主催の「JAPAC Tech Summit 2025(3/19~3/21)」に参加してきました。本記事では、JAPAC Tech Summit 2025 の全体概要とイベントの様子についてご紹介します。


目次[非表示]

    1. 0.1.JAPAC Tech Summit 2025 とは
    2. 0.2.全体ビジネス戦略
    3. 0.3.AI Security
    4. 0.4.Prisma Access Browser
    5. 0.5.資格関連アップデート
    6. 0.6.最後に

JAPAC Tech Summit 2025 とは

JAPAC Tech Summit 2025は、Palo Alto Networks社が主催する技術サミットで、アジア太平洋地域(JAPAC)のパートナー企業や専門家が集まり、最新技術やビジネス戦略を学ぶイベントです。今年はベトナムのダナンで開催されました。

イベント全体の参加者は、400名以上で、その内訳は、206社のパートナー、36社のディストリビューター、111名のCYBERFORCEメンバーとなります。

今回のTech Summitのテーマは「Winning with PRECISION - Securing an AI-first Future - でした。

AIがサイバーセキュリティ戦略をどのように変えていくのか深く掘り下げられました。

以下の観点から議論が行われました。

  • AIを活用したエコシステム保護の最先端イノベーション
  • 進化するAI主導のサイバーセキュリティ脅威への実践的戦略
  • AIファーストの未来を形作る業界専門家の見通し


全体ビジネス戦略

全体基調講演では、「AI」と「Platformization」 を前面に打ち出し、以下の3つのプラットフォームに焦点を当てました。

  • Network Security(STRATA)
  • Cloud Security(Cortex Cloud)
  • Security Operations(Cortex)


これらのプラットフォーム全体で、「Precision AI」を最大限に活用して、お客様の様々な課題やユースケースに対応する機能を提供することが強調されました。

Precision AIは、機械学習、ディープラーニング、生成AIを組み合わせたPalo Alto Networks社独自のAIシステムです。

合わせて、Platformization化のポイントとして、ビジネス戦略とのすり合わせ、シンプルなソリューション統合、そして、AIと自動化がカギとなることが説明されました。


2日半のイベントを通じて、特に繰り返しセッションで説明があったのが、「AI Security」と、セキュアブラウザ機能を提供する「Prisma Access Browser」です。

これらのセッションから、Palo Alto Networks社が今後注力していく分野がよく読み取れました。

AI Security

AI関連のセキュリティ機能として、AI Access SecurityやAI Runtime Securityを中心に、様々なセッションでその機能や特徴が紹介されました。


特に、昨今、生成AIアプリの業務利用が急増している中で、今後は"「Shadow IT」"対策だけでなく、"「Shadow AI」"対策として、ユーザーが利用する生成AIアプリの可視化や必要に応じた利用の制御が求められています。
Palo Alto Networks社では、このような生成AIアプリの利用を可視化・管理する機能として、AI Access Securityを提供しています。

Prisma Access Browser

Prisma Access Browserは、HTTP/Sに対するセキュリティ機能を提供する製品です。フィッシングやマルウェア対策、さらにラストマイルにおける情報漏洩や内部不正対策として、非常に有効です。


今回のイベントでは、多くのハンズオンやデモを通じて、操作性の良さや細やかなセキュリティ制御ができることが紹介されました。

Prisma Access Browserは、製品名に"Prisma Access"とつきますが、Prisma Access利用環境だけでなく、単体版として利用することも可能です。

また、セッションでは他SSEソリューションを利用している既存環境とPrisma Access Browserを組み合わせたシナリオも紹介されました。

資格関連アップデート

今回のイベントで、従来のソリューションごとの資格体系から、ロールベースの資格体系に変更されることがアナウンスされました。

例えば、ネットワークセキュリティのポストセールス資格では、これまでPCNSEが重点に置かれていましたが、今後はネットワークセキュリティの分野に対して、ロールベース(Foundation、Generalist、Specialist、Architect)ごとの資格が提供されます。すでに一部の試験に関しては公開済みです。また、最新情報については、メーカーサイトでご確認ください。

最後に

JAPAC Tech Summit 2025に参加し、Palo Alto Networks社の次世代戦略や、特に注力する新機能に関する知識を深めることができました。

AIがサイバーセキュリティの未来をどのように変えていくのか、この先数年のセキュリティにおける大きな問いになると思います。今後もPalo Alto Networks社を中心としたセキュリティ動向を注視していきたいと思います。


余談:

4日間ダナンに滞在しましたが、3月は観光オフシーズンのこともあり、残念ながら曇り模様でした。写真は宿泊ホテルからの景色です。


Watanabe Ayako

Watanabe Ayako

2022年よりPalo Alto Networks製品担当をしております。
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