
Nozomi Networks社スイス本社訪問レポート
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Nozomi Networks社とOTセキュリティ製品「Guardian」
こんにちは!ネットワンパートナーズでSEをしております、安部です。
本日は、弊社が取り扱っている、Nozomi Networks社についてご紹介いたします 。同社の主要製品の一つが、「Guardian」と呼ばれる、OT-IDS(Operational Technology Intrusion Detection System) 製品です。OT-IDSは、スイッチやルーターを流れるパケットをミラーリングによってキャプチャーし、ネットワーク上の様々なデバイスを一覧化・可視化するとともに、多様な脅威を検知することで、OTシステムのセキュリティを確保します。IDS(侵入検知システム) と呼ばれる製品カテゴリがありますが、その中でも特にOTシステムに特化された製品カテゴリ、ということですね。
社名の由来
さて、先日、Nozomi Networks社のスイス本社を訪問してきました。ネットワンパートナーズでは、Nozomi Networks社との強固なトップリレーションを活かし、パートナー企業様に寄り添った案件対応をさせていただきます。
Nozomi Networks社は、OT-IDSの分野における世界的なリーディングカンパニーとして知られています。社名には「Nozomi」とありますが、2013年にスイスで創業された企業です。創業者の一人が来日した際に、新幹線「のぞみ号」の高速・安全・快適さに感銘を受けて社名に取り入れたそうですよ。
そんなNozomi Networks社ですが、本社はスイスにあります。本社は特に開発チームの拠点として機能しています。お話を聞いてみると、様々な国からリモートワークをされている社員も多いそうです。
先ほど、「Nozomi」は日本の新幹線由来の社名だとお伝えしましたが、受付には早速日本を感じさせるアイテムが!
写真1:スイス本社受付
Nozomi Networks社とメンドリシオ
Nozomi Networks社は、スイスのメンドリシオ(Mendrisio)という地域に本社を構えています。同地方は、世界遺産にも登録された山を有する、自然豊かなエリアです。「メンドリシオ」と検索してみていただくと分かるかと思いますが、非常にイタリアに近い地域なので、社員の方の多くがイタリア語を話されるようです。ちなみに、我々もイタリアに宿を取り、電車で移動する、という旅程を組んでいました。
前述の通り、Nozomi Networks社はOT-IDS分野のリーディングカンパニーですが、OT領域に特化したIDS製品の特徴として、様々なOTネットワークプロトコルに対応している、という点が挙げられます。PLC(Programmable Logic Controller)やRTU(Remote Terminal Unit)に関する通信では、ITシステムでは使われないようなプロトコルが利用されるため、それらに対応する必要がある、ということですね。ちなみに、スイス本社のミーティングルームには、OT環境で利用されるプロトコル名が付けられているのだそうです。例えば、写真2のように部屋名には、「IEC61850」という電力系のシステムで利用されているプロトコルの名前が使われています!
写真2:スイス本社ミーティングルーム
Nozomi Networks社の強み
今回の訪問では、Nozomi Networks社のコア開発メンバーや、カスタマーサポート責任者の方々とも打ち合わせを行いました。今後の製品開発ロードマップの共有に加え、具体的な案件の相談もさせていただきました。詳細はこの場ではあまりお伝えできませんが、先方の技術力の高さもさることながら、非常に丁寧なカスタマーサポート姿勢を感じられたことが、個人的には今回最大の収穫でした。技術力の高さと、現場の声を取り入れるフットワークの軽さ、この2点が高いレベルで融合している印象でした!
ネットワンパートナーズでは、Nozomi Networks社をはじめとするグローバルベンダーとの強いリレーションを活かして、新製品・新機能・開発ロードマップといった最新情報をいち早くキャッチし、パートナー企業の皆様へご提供しています。個別案件の支援のみならず、ベンダーも交えた協創体制で、パートナー企業様のビジネスをご支援させていただきます。ご興味をお持ちいただけましたら、ぜひお気軽に弊社営業担当までご連絡ください。
終わりに
…今回は、Nozomi Networks社スイス本社訪問についてお話させていただきました。今回の欧州出張では、世界最大級の製造業のための国際展示会「ハノーファーメッセ」にも参加してきましたので、次回はこの展示会の様子についてレポートいたします。どうぞお楽しみに!。
最後までお読みいただき、ありがとうございました