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Meraki MVでアイデア創出!Cisco D-1グランプリ受賞の裏側を参加メンバーに聞く

2022 年 7 月 15 日(金)に開催されたシスコシステムズ主催の「Meraki Developer-1」(D-1)グランプリにて、ネットワンパートナーズ&ネットワンシステムズの合同チーム「Meraki MV でネットにゃん」が審査員特別賞を受賞しました。今回の受賞の裏側や開発や経緯を同チームを結成した3名に聞きました。

ひさっちこと、久田、しおやんこと塩屋、よっしーこと吉川の3名1チーム

【チームメンバー】ひさっち:久田 しおやん:塩屋 よっしー:吉川


目次[非表示]

  1. 1.カメラを用いた実用的なアイデアで受賞
  2. 2.カメラとクラウドでの画像認識を組み合わせて開発
  3. 3.振り返りと今後の取り組み


カメラを用いた実用的なアイデアで受賞


D-1グランプリは、シスコのMeraki製品を用いたアプリケーション開発などによって新しい価値を生み出す作品を作るコンテスト。今回チームが応募して受賞した作品は、クラウド管理型のスマートカメラであるMeraki MVを活用した「ネコ好きによる Meraki MV de 安心・安全なまちづくり」でした。

今回の作品は、Meraki MVカメラのデータをクラウドに蓄積し、保存されたデータを画像識別で分析を行い、その結果を応用して地域の問題解決を図るというもの。具体的には2つのユースケースを発表しました。


1つは危険動物検知です。人や農作物に危害を与える動物を担当者が設定(熊やウサギなど)しカメラで検出すると、対象物をAIが識別し、設定された動物であればチャットに自動でメッセージを送信して通知するというもの。例えば地域の防災担当者などがこの通知を受信することで住民の危険回避につなげるという用途を想定したものです。


もう1つが、迷い人の早期発見です。この用途ではまず地域に複数設置したMerakiカメラに映った映像を自動的に保管します。そして、迷子になってしまった家族など探したい人の写真をチャットに投稿するとクラウドに送られ、過去にMerakiカメラに映った映像から、顔認識技術で照合し、探したい人の写真との一致を調べるといったものです。探したい人が見つかった場合、発見した場所と時間を通知するようになっています。


開発した2つのユースケース

開発した2つのユースケース


今回D-1グランプリのテーマ選定の背景には、「住んでいる街などの自治体に役立つものを作りたいという思いがあった」とのこと。参加メンバーの中には、実は過去に身内の方が熊に襲われて怪我をした経験があったといい、そこから「人が被害を受ける前にテクノロジーを使ってプロアクティブな対応ができるのではないか」という思いがあったそうです。


カメラとクラウドでの画像認識を組み合わせて開発


今回は、AWSをクラウドインフラとして採用しています。Meraki カメラで撮影した画像はMerakiのSnapshot API経由でAWSに送られ、その後Amazon Rekognitionにて画像識別・分析を実行しています。画像の投稿やメッセージの通知は、Cisco Webexのチャット機能を利用しています。

今回のシステムの構成図

今回のシステムの構成図


ちなみに、Meraki MVシリーズにも物体検知の機能が新たに搭載されたので、「画像の一次処理をMerakiカメラ側で実施することで、解析の必要な画像を絞り込むことができ、分析コストを抑えることができそう。今後実装を検討していきたい」と久田は振り返ります。

危険動物検知の検証については、当然ながら動物の実物を用意できないので、ぬいぐるみをカメラに映しながら試したのですが、「クマのぬいぐるみは、人間から見ると熊であっても、AIからすると熊ではなく、熊のぬいぐるとしかみ認識してくれないので苦労しました」(塩屋)というエピソードもあったそうです。

迷い人検知のユースケースで注意したのはデータの扱いです。「本当はカメラが撮影した画像から、人の顔だけを集めたデータベース化すれば、検索も早いのですが、プライバシーの問題もあり現実的ではないので、検索に時間がかかっても、都度目的のものを探す方式を採用しました」と久田はコメントしています。

この2つのユースケースの作り込みについては、3人でかなり時間をかけてディスカッションしました。「頻繁にビデオ会議をして、検知の精度やケースの検討、テストなどを行いました」と吉川は振り返ります。

「Meraki MV でネットにゃん」チームが実装検討する様子

          「Meraki MV でネットにゃん」チームが実装検討する様子


振り返りと今後の取り組み


今回はクラウドインフラとしてAWSを使用しているだけに、「従量課金で想定外の費用がかかった」という反省点もありました。カメラの画像を1枚解析すると、0.18円程度ですが、1秒に1回の解析だと1日だけでもそこそこの金額が必要になります。そのため「作品の作成中は、カメラの画像の解析頻度を下げる必要があった。新たに搭載された物体検知の機能を使い必要な画像のみを処理させたい」と久田は話します。

今回の作品制作を通じて3名は改めてシスコ製品の連携の広さを実感したとのことです。

塩屋は「今回はAWSを活用して作成しました。Cisco Merakiは提供するAPIも多く、非常に便利だと感じました。開発期間も短縮できると思います。」と振り返ります。


今後についての取り組みを聞くと、Meraki MTシリーズを活用してみたいとのこと。Meraki MTシリーズは、クラウド型環境IoTセンサーで、温度・湿度のデータ、漏水、ドアやキャビネットなどの開閉をリアルタイムでモニタリングできます。

「Meraki MTシリーズはIoTとも組み合わせることができるので、さらに活用度が広がりそうで楽しみです。もし2回目のコンテストがあれば、Meraki MTシリーズでチャレンジしたいですね。それと今回感じたのは、カメラはすごく面白いということでした。人の代わりにシステムが自動的に判断することで、もっと便利になると思いました」と吉川も意気込みを語ってくれました。


今回のD-1グランプリだけでなく、シスコではDevNetと呼ばれる開発者向けの支援プログラムを通じて、シスコ製品を利用した様々なシステム開発を支援しています。ネットワンパートナーズでも パートナーSE向けの勉強会を開催したり、自ら作成したツールやナレッジをパートナー様向けのサイトで公開するなど DevNetを活かしたコミュニティ活性化やパートナー様の支援に力を入れていきます。


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のっぴーくん

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ネットワンパートナーズ社員
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