【Webex】翻訳字幕機能アップデート
日常的な会議ツールとして使用されているウェブ会議ですが、会議の記録を行う際に録画機能を利用したり手動で議事録を残す運用をされている企業もあるかと思います。
その他にも言語が異なる会議またはプレゼンターによる発表など行う機会がある場合は通訳を依頼する必要があり、会議をサポートするために人員や時間を割かなければならないこともあります。
このような運用をWebex Assistant実行するReal-time translation/transcriptionで運用のサポートをすることができますので、今回はこの機能について紹介したいと思います。
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Webex Assistantとは?
Webex内の様々なアシスト機能を利用可能にするデジタルアシスタント機能となります。
Webex AssistantはWebex MeetingsやWebex deviceに含まれており、AIによる音声操作を実行したりすることもできます。
今回紹介するReal-time translation/Real-time transcriptionを利用するのに必要な機能となります。
実は実装からアイコンが変わっていたりもします!
現在のアイコンは右側のシンプルなアイコンとなります。
※注意
Webex AssistantはWebexをご利用のお客様であれば無償で利用可能な機能となりますが、翻訳機能を利用する場合は別途有償ライセンスが必要となります。
また、Webex Assistantはサイトによっては有効化されていない場合がございますので利用可能かは確認が必要となります。
Real-time translation(翻訳)/transcription(文字起こし)機能について
サポートされる音声言語を字幕で表示したり、音声言語を自動的に翻訳したものを字幕として表示させることができます。
ミーティング内の字幕を確認できる字幕パネルを表示した場合は、選択した音声言語が記録として表示されます。
今までは音声言語は英語のみでしたが、42.2アップデートで13の音声言語から100言語への翻訳した字幕表示をすることが可能となりました。
・サポートされる音声言語
中国語、北京語(簡体字)
中国語、北京語(繁体字)
オランダ語
英語
フランス語
ドイツ語
ヒンディー語
イタリア語
日本
韓国語
ポーランド語
ポルトガル語
スペイン語
Webexでの操作画面
機能の有効化確認
使用しているWebexサイトでWebex AssistantとReal-time translation/transcriptionが有効になっていることで画面左下にアイコンが表示されます。
Webex Assistantが灰色の場合無効になっていますのでクリックして有効にします。
言語選択
音声言語または字幕の言語はアイコンをクリックすることでメニューが表示され言語を選択することが可能です。
音声言語は主催者のみ変更可能で、ゲストは字幕の言語のみ設定可能となります。
ゲスト参加者が誤って音声言語を変更されないような仕様になっております。
議事録の保存
ミーティングを録画をすることで音声言語を議事録として保存することが可能です。
翻訳訳語の言語は保存されず、音声言語で選択した言語のみの保存となりますのでご注意ください
実際の翻訳精度/読み取り精度
音声読み上げソフトにて特定の文書を読み上げ、その音声をマイクで収音しWebexへ入力させることでどの程度翻訳されるのか、またはどの程度言語を正しく読み込むのか検証してみました。
英語⇒日本語への翻訳
ほぼ正確に読み込まれており翻訳自体も問題なく行われておりました。
専門的な用語が含まれていても、問題なく内容を読み取ることが可能です。
サンプルとしてグーグル翻訳とWebex上での翻訳を比べてみました。
読み取り文書はCiscoのコラボレーション製品のマニュアルから引用
※本文と読み取り音声が違う箇所は赤字で記載
※翻訳内容が異なる箇所は赤字で記載(音声の読み取りミスの個所も含む)
会話言語日本語での読み取り精度
特定の文書を読み込ませてみました。
商品名や会社名などを含む読み取りは難しく、議事録として使用する場合は一通りのチェックが必要と感じました。
文節ごとに
ネットワンパートナーズ会社概要
Webex商品概要
Webex Roomkit商品概要
を読み込ませております
最後に
Real-time translation/transcriptionの機能はいかがでしたでしょうか。
日本語の読み取りに関しては検証結果からすべてを頼ることは難しい状態かもしれません。
Webexの画面を確認いただくとわかるようベータ運用ということもあり、日本語読み取り機能精度がアップデートされていくことを期待したいです!
こちらの機能は無償トライアルでも体感いただけますので是非ご相談いただければと思います。