Hannover Messe 2017レポート第2弾!
Hannover MesseでIndustrie 4.0の最先端を実感・体感しましょうということで、パートナー各社の皆様と一緒にHannover Messe 2017へ行ってまいりましたので、その内容をレポートいたします。
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<初日>
天気:晴れ時々曇り 気温:10度前後
待ちに待ったHannover Messeに到着!
Siemensは、お膝元という感じで、ありとあらゆるところで宣伝してました。Hitachiも結構広告が貼ってありました。
入り口で事前登録したQR Ticketをゲートのマシンにかざして、Full Ticketをゲット!そしてマップを片手に、いざ出陣です!
ゲートを通ると、Hall 13 (Energy)があるのですが、Hall 12の先からIndustrial Automationコーナーになっているので、そこを目指しつつHall 13, 12はチラ見しながら順番に。
最初に目に入ったのはGE。GEと言えば、PREDIXですが、JIMTOF 2017でオークマのブースに出展していた際には、まだトライアル中と説明を受け、まだまだこれから感が強かったのですが、より具体的なセキュアデザインやEdgeの活用などが前面に押し出されていました。セキュアデザインはOPSHIELDで全部守りましょという感じのようです。
注)実は、このタイミングではさらっと見て、後でじっくり見て説明を聞こうと思い、ブースを去ったのが後の祭り・・・その後、思い出したのは帰国してから・・・これだけは後悔しております(T_T)
次に目についたのは、日立製作所のAI Robot。鉄棒にぶら下がっているRobotが、try & errorを繰り返しながら、AIで深層学習し、最大まで前後に振れるようになるデモ。あらゆるフィールドで活用できますとのことでした。深層学習が完了するまで、約20秒?(2分じゃないよな)と仰ってたと記憶してます。
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RITTALもドイツに本社を置く企業ですので、かなりアピールされていました。日本ではラックのイメージが非常に強いのですが、実はモジュラー型エンクロージャーやUPS、電源制御、エンジニアリングソフトウェアツールなど、メチャクチャ幅広くビジネスされているんですね。
次はシュナイダーエレクトリック。こちらもエネルギー事業やAPC、SCADA、PLCなどのイメージが強いのですが、VR(Virtual Reality)のデモなどもやられていました。同行された方がVRを体験したのですが、酔ってしまったようでした(笑)
オムロンは卓球ロボットのデモが大盛況でした。その他にも動いている盤の上の物をアームが追って別の場所に移動するデモなど、AI技術をアピールされていました。個人的には、SCF2015で見たことがあったので、それほどではなかったのですが(恐らく進化しているかとは思いますが)、やはり実物でのデモはインパクトがでかいということですね。
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その後、Ciscoブースへ。
去年のブース規模を知らないのですが、今年はかなり気合を入れた模様。日本から3名、USからも10名前後、応援に行かれたようですし、ブースも広く、Solutionも多く展示されていました。ただし、従来のCiscoのイベント出展と大きく違う点があり、それは、ほとんどが連携solutionというところ。Panduitとのセンサー連携solutionであったり、NetApp、FANUC、Intel、Rockwell Automationなどとの連携が展示されていました。
やはり、IoTを実現させるには、Ecoパートナーとの連携が不可欠ということですね。 その他では、IE4kのTSN(Time Sensitive Networks; IEEE 802.1 Qbv(time aware queuing)/ IEEE 802.1 Qcc(SRP)/ IEEE 802.1 AS(Time Synch))サポートを強く押し出したデモを実施していたのが印象的でした。
そして、初日最後は、Siemensのブースツアーに参加しました。おそらく、Messe Hall内最大のブースだったと思います。Digital Twinやanalyticsを実現するハードウェア/ソフトウェアを準備していて、あらゆる分野でDigital Enterpriseの価値を見つけることができると強く唱えていました。Network関連のブースを中心にいくつか説明いただきました。siemensではIndustry networkをIndustrial Communicationと呼ぶんですね。
飲料デモではマスカスタマイゼーション、FA/PAではフィールドのデバイスからPLC, edge computing, ネットワーク製品, ソフトウェア, そしてIoT platformのMindSphereまで全部揃ってるからいつでもすぐ実現できます的な感じでした。リモートからのmanagementもSiemensが提唱するcRSP VPNで繋いで管理するからセキュアですよということのようです。
ただ、これらは発表したばかりとのことで、別途情報提供するから名刺くれと言われ、渡してきたので、連絡が来ることを期待しつつ、日本での早期リリースも期待したいです。
これで、初日終了かと思ったのですが、日独経済フォーラムで三菱電機とBeckhoff(ブースも盛大でした)のプレゼンがあるとのことで聴講し、その流れでレセプションにも参加させていただき、初日は終了となりました。
<2日目>
天気:曇り時々晴れ 気温:10度前後
2日目は、一番奥のベンチャーコーナーから攻めました。
そこでは、Soramaという面白いデモをしている企業を見つけました。
Sound Cameraと言って、網目状のセンサーにカメラがついた製品が展示されていました。cameraが真ん中にあり、格子のところにはノイズセンサーが付いているそうで、このセンサーの前で鍵をジャラジャラさせると、モニター左側の波形が上に反応するというデモをやっていました。映像とヒートマップ(ノイズがあるところは赤くなる)を重ね合わせることもでき、camera映像のどの辺りでノイズが発生しているかがわかるというものです。BoschのCVTシステムのサイレント化で利用されているようです。またPanasonicとも共同実験されたそうです。どなたかご興味あれば、名刺もらったので、いつでもコンタクトできますよ。
川崎重工、FANUCは、これでもかという巨大robotを動態展示していました。FANUCでは、一部モニターでZDTを展示してましたが、robotの歴史や巨大robotでAudi Q2を持ち上げるデモなどに、多くの人が興味を示していました。流石FANUCという感じです。
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SAPはIBMのWatson同様、Leonardo一色でした。こちらもドイツの企業だけあって、ブースは非常に大きく大盛況で、PLMなどの製造プロセス系ソリューションを中心にアピールしていました。
Boschは自動車部品や工具メーカーというイメージが強いですが、展示内容を見ると、まさにSIerという感じです。logisticsソリューションでは、温度・湿度・振動・衝撃センサーを荷物に付け、センシングし、Bosch IoT Cloudでトラッキング、ステータス管理をするというデモを実施していました。
Intelでは、IE4kが組み込まれたPTCのARデモが目を引きました。ARデモは見たことがありましたが、リアルなマニュアル、リアルな作業指示書として非常に有効なソリューションでは無いかと思います。
以上がHannover Messe 2017のレポートとなります。今回、IICとIVIの連携がありましたが、これにより様々なユースケースが共有され、より一層、製造現場でのデジタル化が加速すると思われますし、今まで、揃っていなかったものが出揃って、今後は実際にやってみるというフェーズに来ていると実感しました。分断されているデバイスや業務プロセスを”ネットワークの力で繋ぐ”ことが、デジタルトランスフォーメーションの実現には不可欠ですので、今回の体験を共有させていただいたパートナーの方々と一緒に市場を盛り上げ、製造業のデジタライゼーション化の一助になれればと思っています。個人的には非常に刺激を受けましたので、今年結果を残して、是非来年もHannover Messeに行きたいと思います!
<番外編:Hannover Messe内の移動について>
メチャクチャ広くて、移動がホントに疲れます。キックスケーター売ってたので、真面目に買おうか悩んだくらいですw
<番外編:IoTゴミ箱?>
ブレーメン街中にあったセンサー付きのオシャレなデザインのゴミ箱。天板にはソーラーがあったので、そこから給電なのかな?中身の満タン度合いをセンサーで見ているのでしょうか・・・IoTな匂い満載でした。
<番外編:懇親会>
パートナーの皆様との懇親会風景(というかオーダーしたものw)。
ドイツと言えば、やっぱりビールとソーセージですよね♫来年も同じメンバーでここで乾杯したいです!
以上