『IoTブーム』は終わったのか?

1.2017年9月 “IoT”について我思う

このIoTブログでは、日々IoTビジネスに取り組むチームメンバーから最新のIoT関連トピックをお届けしています。そんなIoTブログでいきなり、

『IoTブーム』は終わったのか?

とは何事か?と思われた方もいらっしゃるかと思います。
実は私自身、このIoTブログ執筆にあたり“IoT”と向き合った時、肌感覚としてひと昔の過熱感が
落ち着いてきたかな、と感じました。

今回は、そんな肌感覚から、私なりに改めてIoTビジネスを見つめ直し記事として皆様にお届け

できればと思います。
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・本記事の内容     :IoTはどこまで進んでいるのか?
・本記事の読了時間の目安:この記事は5分で読めます
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2.“IoT”で検索してみると

 
“IoT”は、皆様もご存知の通り、『Internet of Things(モノのインターネット)』の略で、一般的には

「コンピュータなどの情報・通信機器だけでなく、世の中に存在する様々な物体(モノ) に通信機能を持たせ、インターネットに接続したり相互に通信することにより、自動認識や自動制御、遠隔計測などを行うこと」                  出典: IT用語辞典 http://e-words.jp/w/IoT.html

と言われて世に出てきました。


このブログにお越し頂いた方なら、一度は“IoT”で検索したことがあるかもしれませんね。その“IoT”という言葉、今どのくらい検索されているのか少し調べてみようと「GoogleTrends」という無料ツールで調べてみました。以下は、2012/9~2017/9 (過去5年間)の検索数推移を表しています。

「GoogleTrends」では上記の縦軸の数字(0~100)について、以下のように説明されています。


この傾向を見ると2014年頃から徐々に“IoT”という言葉が注目を集め、まさに2017年ピークを迎えていることが分かります。冒頭でお話しさせて頂いた私の肌感覚を確かめる意味でも、今後、この傾向がさらに伸びるのか、それとも落ちていくのか注目して見ていきたいと思っています。


ちなみに、この「GoogleTrends」で過去、世の中にブームを作った『あるキーワード』を検索してみると以下のようになりました。青字は、検索ワード:“IoT” ですが、赤色と黄色はどんなキーワードか分かりますでしょうか?(※答えは、この記事の最後に記載させて頂きますね)


 

3.“IoT”の現在地

世の中に存在する様々な物体(モノ)に通信機能を持たせ、インターネットに接続して相互に通信することで新たな価値を創造しよう、という試みは世界中で行われていますが、大きく以下の3つのステップで進展すると言われています。

 STEP①データの収集(Real→Digital)

 STEP②データの蓄積・解析(Digital→Intelligence)

 STEP③現実世界へ(Intelligence→Real)

このSTEP①~STEP③を何度も繰り返していくことで、以下は一例ですが、今まで実現不可能と思われていた『劇的な生産性の向上』や『新たなビジネスモデルの創出』が期待され、多くの企業がIoTビジネスに取り組んでいます。



そんな市場の動向を踏まえ、私たちは以前このIoTブログでもご紹介させて頂きましたが、以下の4つの業界に特化したIoTソリューションを展開しております。


そこで、日々痛感するのは、

STEP①データの収集(Real→Digital)

このSTEP①がとても奥深く難しいということです。。

特に、センサーが1個や5個程度の、実証実験レベルであれば何とか構築可能かと思いますが、いざ本番環境の数十~数百のセンサーやデバイスをインターネットに接続しようとしたとたんに難易度が上がります。最適なネットワーク設計をしないままですと、場合によっては既存のネットワークが停止してしまい業務に多大な影響を与えることにもなりかねません。      



弊社は、ネットワーク領域で膨大なノウハウを蓄積しており、そのためIoTビジネスの、特にこのSTEP①データの収集(Real→Digital)について、最近多くのご相談を頂くようになりました。もし何かIoTビジネスのネットワーク領域でお困りの際は、是非何なりと弊社までご相談頂ければと思います。



IoTの現在地

前述のような課題が近年、目に見えて顕在化してきたため、

 STEP①データの収集(Real→Digital)

 STEP②データの蓄積・解析(Digital→Intelligence)

世の中の多くの取り組みが上記のSTEP①(もしくはSTEP②)までで、

 STEP③現実世界へ(Intelligence→Real)

このSTEP③まで進んでいる取り組みは、世界でもほんの一握りではと感じています。


4.まとめ

ここまで考察を進めてきて、改めて私が肌感覚として『IoTブーム』の過熱感が落ち着いてきてしまったのかな?、と感じたことについて以下のように仮説を導いてみました。

◆仮説:

多くのIoT”プロジェクトは今、まさに【理想と現実の狭間(はざま)】にいる。 


バラ色の未来を夢見て取り組んできたIoT。実証実験は安価なセンサーなどの登場によりお手軽に取り組むことが出来、効果もありそうということが分かった。


が、いざ本番環境へ移行しようとした際に多くの課題(前述のネットワーク領域の課題やビジネスモデルなどの課題)に直面。誰も経験したことの無い問題も多く、いくつかのプロジェクトは中止に追い込まれている。。


そのため『IoTブーム』の過熱感は落ち着いてしまっているように思えるのでは?。


ただ、一方で多くのIoT実証実験が実用レベルにまで至り、効果が目に見えて分かるようになれば、IoTに再度注目が集まるはず。


この仮説が正しいか、間違っているかは2~3年すれば分かると思います。


日本のIoTビジネスをネットワークの領域から支援させて頂いている私たちは、まさに正念場を迎えているIoTビジネスにも多く携わらせて頂いております。誰もやったことの無いIoTプロジェクトだからこその産みの苦しみもありますが、ここを乗り越えることで新たな価値創出に必ずつながると信じ、日々努力して行きたいと思います。






ちなみに、この記事の前半でご紹介した以下のトレンドですが、赤色 と 黄色 はどんなキーワードだったか分かりましたでしょうか。

赤色: M2M

黄色: ユビキタス

になります。ユビキタスはそれほど、世の中で検索はされていなかったようですが、M2Mはかつて確かに多くの注目を集めていました。それが、2014年頃から下降し、代わってIoTの青色が上昇している傾向が非常に興味深いです。M2Mは残念ながら実証実験まででブームは終わってしまったのではと思っていますが、私は“IoT”こそは本当に私たちの世の中を変えていく、新しい価値を創造して行けると信じています。


未開の地を行くのは怖くもありますが、わくわくもします。

『IoT』を一時のブームで終わらせないよう、

日々、挑戦を忘れず成長していければと思います。



最後まで、読んで頂きありがとうございました。今後もIoTに関する、有益な情報をこのIoTブログにて発信し続けていきたいと思います。








(おまけ)

 ちなみに、以下の緑色 はどんなキーワードか、思い浮かびますでしょうか?

緑色: AI 

緑色は、“AI”というキーワード検索した際のトレンド推移となります。青:IoT、赤:M2M、黄色:ユビキタスも緑:“AI”と検索数を比較すると圧倒的に検索数が少ないということが分かります。またAIは2012年から(恐らくそれ以前からも)一定の検索数を維持しています。これもまた、マーケターである私たちとしては注目すべき傾向かなと思いました。



※今回かなり、個人的主観に基づき記事を執筆させて頂きました。異論・反論なんでもけっこうです。是非、ご意見等がございましたら

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 マーケティング&ビジネス開発部 IoT推進担当

 NOP-IoE@netone-pa.co.jp

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 までご連絡を頂けますと幸いです。


※執筆者の励みになりますので、良い記事にはぜひ「いいね」をよろしくお願いします!




門脇 広平(かどわき こうへい)

門脇 広平(かどわき こうへい)

ネットワンパートナーズ  マーケティング&ビジネス開発部  IoTソリューションチーム マネージャー 2001年より、ネットワークを中心とした情報通信インフラ設備の提案・導入に従事。文教/製造業/サービスプロバイダーなど多種多様な市場で提案活動を実施。近年では、特に製造業を中心としたIoTビジネス推進を中心に活動。現在に至る。 趣味はダンス(サルサ)。2017/2に子供(男)が産まれ、息子にダンスの英才教育を施すべく、日夜子守唄代わりに家でサルサを流しまくっているとかいないとか。。

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