Hannover Messe 2019 視察レポート(後編)
<視察2日目:HM19開催3日目の4/3>
天気:曇時々雨、そしてたまに晴れ 気温:15度前後
視察レポート後編です。
2日目のプランは、ブースツアー2件と日独経済フォーラムがメインです。
1つ目のツアーはSiemens。ご存知、ドイツがお膝元の大企業ですね。毎年出展されていて、HMでは最大の広さのブースを構えています。一昨年、ブースツアーを体感しているので、その時からどれくらい進化しているのか、ちょっと期待して臨みましたが、想像以上ですごかったの一言です。端的に言うと、センサーからネットワーク、ソフトウェアやCloudまで準備しているので、Siemens 1社でお客様のやりたいことを実現できちゃうと言う感じです。
まず紹介いただいたのは、EU自動車メーカーで実現しているDigital Twinのデモとuse caseです。MindSphere上にvirtual productとvirtual productionを生成し、real productionとreal productに活用するということを実現しているとのことでした。また、中国のプラント企業で実現しているというDigital Twinも紹介いただきました。こちらもMindSphereを活用し、3Dでプラントを設計。作業員の動線や作業エリアをvirtualな世界で設計し、realに結びつけることを実現しているそうです。
また、MindSphereブースでは、コンセプトやエコパートナーとの連携などが多く展示されており、他のcloudサービスとの違いとして、make or buyを掲げられていました(他と違って購入いただければすぐ使えるということ)。日本でも100ぐらいの実績が出てきているそうです。その他に、Expo 2020 DubaiのインフラとしてSiemens採用が決定したことやフォルクスワーゲンで全面的にMindSphereが採用されることも決定したことをアピールしていました。
2つ目のツアーはCisco Systemsです。
昨年もお邪魔しているので、進化を期待していましたが、それほど大きな違いはありませんでした。テーマとしては、OTネットワークとvisibilityの重要性やTSN, edge computing, end to end security, New Productといった感じでした。
そして、今回はIoT BUの方々とのmeetingをセットいただき、同行いただいたパートナー様向けに、ciscoのIoT戦略を説明いただけたので、全体としては、非常に良かったと感じています。
日独経済フォーラムは、途中からの参加となってしまいましたが、製造業における人工知能-自己学習する未来の工場というテーマで、パネルディスカッションや関係される企業の方々が登壇されていました。
NICT/AIST/DFKI/AHK Japanといったメンバーでのパネルディスカッションでは、”AIはルーチンワークをロボットに置き換える”、”中小企業がAIに興味を持ちつつある”、”中小企業自身で導入判断は厳しいので、国の支援やパッケージ化・コンサル支援が必要”といったコメントをされていました。他には、富士通の方がDigital Annealerについて、アニーラは製造業の未来を変えるものと熱く語られ、川崎重工の方が多種多様な製品製造に伴う多くのデータを自社基盤上に集約し、AIを使って活用していくと仰られていました。
以上、簡単ですが、主なTopicをピックアップしてHM19視察レポートとさせていただきました(他にもJapanパビリオンですとかODVA、Bosch、SAP、AWSなども見てきましたが長くなるのでここでは割愛させていただきます)。今回で3回目のHMでしたが、年々進化していて、リアルな実装段階に入ってきたということを強く感じました。そして、ドイツはかなり進んでいて、本当に日本はまだまだだなということも痛感した次第です。今年度はOT市場を開拓していくという、とあるプロジェクトにも関わっていくので、頑張らんといかんですね!
あと、Industrial IoT推進をミッションとしている身としては、Siemensでテーマとされていた”Thinking Industry Further!”が非常に納得という感じでした。(今年の自分のテーマとしていただいちゃおうかなwww)
来年もHannover Messe行きますよ〜♪来年の日程は4/20から4/24に決まったそうです~!
<番外編②ブレーメン>
ブレーメン創業600年!!!の超老舗ラーツケラーでパートナー様と懇親会♪お店含め、この建物全体が「世界遺産」に登録されているそうです!食事も最高でした!
以上