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【速報】RSA Conference 2026 Cisco Security Japan Session レポート

目次[非表示]

  1. 1.チャットボットからエージェントへの進化
  2. 2.AI エージェントの現状:期待と不安の狭間
  3. 3.AI エージェントが持つ独特のリスク
  4. 4.セキュリティの 3 つの柱と Cisco のソリューション
    1. 4.1.第 1 の柱:エージェントを世界から守る
    2. 4.2.第 2 の柱:世界をエージェントから守る
    3. 4.3.第 3 の柱:マシンスピードでの検知と対応
  5. 5.まとめ

こんにちは!

ネットワンパートナーズ株式会社 セールスエンジニアリング部の本田です。

2026/3/23 ~ 2026/3/26にサンフランシスコ で開催されている RSA Conference 2026 に参加しております。

今回は、日本人向けに開催された Cisco Security Japan Session に参加しましたので、AI エージェント時代の Cisco Security 最前線 をお届けします!

チャットボットからエージェントへの進化

AI の進化は驚くべきスピードで進んでいます。

2022年にはChatGPTの登場でチャットボット時代が幕を開け、2025年にはエージェント時代が到来しました。

わずか3年で、「質問に答える AI」から「行動する AI」へと進化しているのです。

エージェントは単なる情報提供者ではなく、ユーザーの代わりにツールを使って目標を達成する「デジタル同僚」として位置付けられています。

AI エージェントの現状:期待と不安の狭間

調査によると、85% の企業が AI エージェントを試験的に導入している一方で、本格的な本番環境での運用に至っているのは、わずか 5% にとどまっているようです。

なぜこのような「信頼のギャップ」が生まれているのでしょうか?

それは、AI エージェントが持つ独特のリスクにあります。

AI エージェントが持つ独特のリスク

AI エージェントは次のような特性を持つため、独特のセキュリティリスクをもたらします。

  • 広範なアクセス権:人間のように多くのシステムやデータにアクセスできます。
  • 高速・大量動作:自動化システムのように、瞬時に大量のタスクを実行します。
  • 判断力の欠如:人間のような常識的な判断ができません。
  • 責任感の欠如:結果に対する恐れや責任感を持ちません。

こういった特性があるため、AI エージェントは人間と自動化システムの「最悪の組み合わせ」となり、大きなセキュリティリスクを生み出しています。

セキュリティの 3 つの柱と Cisco のソリューション

AI エージェント時代のセキュリティを実現するために、Cisco は 3 つの柱で構成される包括的なアプローチと、それぞれに対応する統合ソリューションを提供しています。

ここでは、3 つの柱と、それぞれの Cisco ソリューションをご紹介します。

第 1 の柱:エージェントを世界から守る

エージェントがメール、ウェブサイト、アプリケーションと対話する際、侵害された要素によって「究極のインサイダー」として悪用されるリスクを防ぐ必要があります。

Cisco は、エージェント AI スタック全体をカバーする 2 層アプローチ でフルスタック保護を提供しています。

レイヤー

保護対象

主な脅威

対策

Cisco ソリューション

レイヤー 1:

AI モデル、アプリケーション、エージェント

• AI コンポーネント本体

• エージェントが処理するデータ

• 各種インタラクション(ユーザー⇔エージェント、エージェント⇔エージェント、エージェント⇔ツール)

• プロンプトインジェクション攻撃

• サプライチェーン攻撃

• 内部ガードレールを回避する攻撃の検出・阻止

• 開発ライフサイクルにおける侵害された資産の排除

  • Cisco AI Defense

レイヤー 2:

AI ワークロードとインフラストラクチャ

• ファイルとプロセス

• Kubernetes 環境とコンテナ

• ネットワーク

• 横方向の移動(Lateral Movement)

• コンテナエスケープ

• CVE (既知の脆弱性)

• eBPF によるカーネルレベル保護

  • マルウェアのブロック
  • プロセスレベルの接続制御
  • セグメンテーション
  • Cisco Hypershield
  • Hybrid Mesh Firewall

第 2 の柱:世界をエージェントから守る

Zero Trust の原則をエージェントに拡張し、「アクセスの許可」から「アクションの制御」へとシフトします。

Cisco は、Cisco Duo による Agentic IAM でこれを実現します。

Cisco Duo による Agentic IAM の 3 つの重要な仕組みをご紹介します。

  1. すべてのエージェントを把握する:どんなエージェントが会社で動いているか、リストを作成します。
  2. すべてのアクションを認可する:エージェントが実行しようとする操作を1 つ 1 つチェックします。
  3. リスクにリアルタイムで適応する:不審な挙動があれば、即座に制御します。

例えば、ユーザーが AI エージェント「Claude」に次のように指示したとします。
「株価を調べて」、「トレーディングのアイデアを教えて」、「それを Webex に投稿して」

→ これらは許可されているので、Claude はスムーズに実行します。

一方で、次のような指示をしたとします。
「A 社の株を 100 株売却して」

→ Duo がこれを検知し、Claude は実行を拒否します。

第 3 の柱:マシンスピードでの検知と対応

AI エージェントは人間の何倍ものスピードで動作するため、人間の速度で脅威を検知していては間に合いません。

さらに、攻撃者もエージェントを利用するため、防御側もマシンスピードで対応する必要があります。

Splunk によるエージェント型 SOC では、セキュリティ業務ごとに特化した AI エージェントを提供します。

AI エージェント

役割

人間への効果

トリアージエージェント

アラートを受け取ったら、すぐに「何が起きたか」「何が異常か」「どう対処すべきか」をまとめて提示します

アナリストは 0 から調査する必要がなく、すぐに判断に集中できます

調査エージェント

自然言語で「このユーザーに関連する他の怪しい動きはあるか?」と質問すると、自動的にデータを分析して答えを出します

タブを何個も開いて、手作業で調べる必要がありません

対応エージェント

「この動きを今後も監視して」と指示すると、自動的に監視ルールを作成します

対応作業を数秒で完了します

レポートエージェント

調査が終わったら、AI が自動的にレポートを作成します

報告書作成の手間が不要になります

まとめ

AI エージェントは、数十、数百、数千のデジタル労働力を組織に追加できる「ゲームチェンジャー」です。

しかし、その潜在能力を安全に引き出すには、従来とは異なるセキュリティパラダイムが必要です。

今回は以下重要なポイントをお伝えしました。

  • エージェントのアイデンティティ管理と人間の責任者の明確化
  • アクセス制御からアクション制御へのシフト
  • マシンスピードでの検知と対応を実現する AI 駆動型 SOC
  • 透明性と監査可能性の確保

セキュリティにおけるミスや遅延は、攻撃を阻止できるかどうかの分かれ目となります。

AI エージェント時代において、この原則はこれまで以上に重要になっています。

【関連ブログ】

本田 尚平(ほんだ しょうへい)
本田 尚平(ほんだ しょうへい)
気づけば入社して丸12年経ちました。ずっとCisco一筋です。これからもCisco一筋です。
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