
【速報】WebexOne 2025 in San Diego ~Keynote編~
Webex One 2025が開催されました!
会場の熱気とオンライン参加者の盛り上がりを通して、これからのコラボレーションについて新たな気づきがたくさんありました。
今回はKeynote編として、2日間の冒頭に発信された内容を皆さんにお届けします。
共通テーマ:「Connected Intelligence」
両日の基調講演に共通して登場しているキーワードは 「Connected Intelligence」 です。
これは単に人と人のコラボレーションにとどまらず、人とAI、さらにはAI同士といった新しいレベルでの協働を実現する概念として強調されていました。

1日目(9/30)ハイライト
未来のコラボレーション像
AIが「人の代わりではなく、人の相棒として働く」という考え方がとても印象的でした。
AIはタスクを処理する存在ではなく、チームの一員になるという表現がしっくりきます。
テクノロジーの進化というより、働き方そのもののアップデートを感じました。

AI活用の3つの課題
CiscoはAI活用を進めるうえで避けて通れない3つの課題を提示しました。
1.エネルギー不足 – AIの計算能力を支える電力の制約
2.信頼の欠如(Trust Deficit) – AIに対する不信感やセキュリティ懸念
3.データ活用のギャップ – 社内データを安全かつ効果的に使い切れていない現状
これらの課題に対して、Ciscoはインフラの最適化とオープンなエコシステムによる解決を目指す姿勢を明確にしました。
「AIをどう使うか」ではなく、「どう信頼を築くか」にフォーカスしていた点が印象的でした。
Trust Deficit(信頼の欠如)という言葉には、単に技術的な課題を超えた深いメッセージを感じます。
AIが社会に浸透するには、信頼の仕組みづくりこそがカギになる――そんな気づきを得たセッションでした。

2日目(10/1)ハイライト
AIを統合したWebexプラットフォーム
[2日目はAIが組み込まれた具体的な機能が披露されました。
・Task Agent(タスクエージェント)
会議中の発言からToDoやアクションアイテムを抽出。
また、フォローアップ会議の設定も自動で提案。
・NoteTaker(ノートテイカー)
単なる文字起こしではなく、議論の意図や目的を理解して要約や意思決定ポイントを整理。
・Polling Agent(ポーリングエージェント)
会議中の参加者にリアルタイムアンケートを実施し、集計・共有までを自動化。
・Meeting Scheduler(ミーティングスケジューラー)
スケジュール調整をAIが担当。複数人の空き時間や優先度を判断して、最適な日程を提案。
・Receptionist(AIレセプショニスト)
電話やチャットの内容を理解し、適切な担当者や部門に即座につなぐ「フロントAI」。

デバイスとAIの融合
新しい RoomOS 26 や天井マイク、カメラの進化により、
発言者の自動追尾やノイズキャンセルなど、まるで同じ空間にいるような臨場感が実現。
AIが「見て、聞いて、最適に映す」ことで、リモートでもストレスのない会議体験が提供されます。
映像や音声の質が向上すると、会話の距離も一気に縮まる。
「技術の進化=コミュニケーションの進化」だと実感しました。
「離れているのに一緒にいる感覚」をつくるのが、まさにWebexらしい進化ですね。

まとめ
2日間を通して感じたのは、「AIはもはや特別な存在ではなく、私たちの仕事の一部になりつつある」ということ。Ciscoが掲げた「Connected Intelligence」は、単なるスローガンではなく、すでに現場で動き出している現実です。
人とAIが互いに支え合い、より創造的な働き方を実現していく――
そんな未来が、Webexを通じて少しずつ形になっていると感じました。