Hannover Messe & CeMAT 2018視察レポート

こんにちは!ネットワンパートナーズ IoT技術スペシャリストの砂川です。

今年もドイツのハノーファーで開催された世界最大の製造業見本市「Hannover Messe 2018(以降、HM or HM18)」に、パートナー各社様と視察に行ってまいりました。今回はCeMATという世界最大の物流見本市も同時開催されていましたので、そちらもあわせて以下にレポートしたいと思います。

尚、ご同行いただいたパートナー各社様には、改めてこの場をお借りして御礼を申し上げます。

<初日>

天気:曇り時々雨 気温:15度前後

宿泊拠点のHamburg Hbf(↑ハンブルク中央駅)からICE(日本でいう新幹線のようなもの)に乗って、Hannover/Laatzenへ。

ドイツの気候ですが、去年非常に寒かった印象があったので、ダウンなどの防寒を準備してきたのですが、今回はそれほど寒くなく、昼間であればコートなしで過ごせる感じでした。

そして、約1.5時間列車に揺られてHannover/Laatzenに到着。Laatzenからは、ムービングウォークを15分ぐらい歩いていくと、HMに到着です。

入口に着いて、何となく去年より全体的に人少な目な印象を持つのはわたしだけ?と思いながら、取りあえず、ご同行いただいた皆様と記念撮影し、視察初日スタートです♪

まず、初日一番のお目当ては、Ciscoのブースツアーです。

去年、Cisco Japanからは社員3名ぐらいの支援だったそうですが、今年は10名近くのメンバで来られているとのことで、気合いの入り方が伝わってきます。そのCiscoブースですが、今年も昨年同様、TSN(Time-Sensitive Networking)を押していました。TSNは、IEEE 802.1規格で規定されていますが、“産業イーサーネットにおけるQoSのようなもの”と表現すると分かり易いですかね。時刻同期やリアルタイム性を求められる際に、必要な技術になります。昨年のHMでは、TSNを押しているところはCisco以外見ませんでしたが、今年はHUAWEIやSiemens、その他でも展示されており、今後、ロボットの動作をネットワークで協調制御したいといった場合には、必要不可欠なテクノロジーになってきますね。


その他、Ciscoブースでは、産業ネットワーク可視化・自動化のCisco IND(Industrial Network Director)、アクセス制御のCisco ISE(Identity Service Edge)、トラフィック可視化のCisco Stealthwatch、データ収集のCisco kineticといった展示内容をそれぞれ説明してもらい、パートナー様には非常に好評でした。同行パートナー様含め、ディスカッションもさせていただきましたが、IIoTにおける我々との肌感覚も同意な状況でしたので、今後更に密な連携をさせていただく必要があると痛感した次第です。

siemensは流石という感じで、コンセプチャルなブースと箱モノやソリューション、Use caseなどを展示した巨大ブースの2段構えでした。両方合わせたら、去年より出展面積はでかいかも!コンセプチャルブースは、ほぼモニターのみでソリューションを説明するシンプルブースでしたが、もう一つのブースは、昨年同様、横一面(上の写真の奥のほうまで全部Siemens!と言っても規模感わからないですよね・・・)の巨大ブースで、より具体化されたUse caseなどが展示されていました。Industrial SecurityではPaloとコラボっているみたいです。全体的には、FieldレベルからCloud(MindSphere)まで準備できているし、Use caseもあるから、あとは実行するだけという感じですね。

富士通も大きくブース出展されており、現地工場smart化内容をアピール。他にもEdgecrossやJapanパビリオンでパネル出展されており、各方面で力を入れた取り組みされていることが伺えます。

上の写真、手前味噌で恐縮ですが、弊社取扱いのMoxaが(意外にも?)AdvantechやMicrosoft、armなどのブースで、認定されたIIoT GatewayやEdgeデバイスとして展示されていました。

そして、初日終盤はHUAWEIブースへ。

いやー、ブースもでかいし、工場LANから5Gやロボットまで、非常に多岐にわたったソリューションを打ち出していました。5Gだらけのブースかと思いきや意外と工場LAN製品(ruggedのスイッチ)やTSNなど、ポイントを押さえたものも散りばめられています。キャンパスLANだけでなく工場LANにも力を入れていて、ちょっとビックリです。その他、プライベート5G/LTEやボールバランスしているロボットを5Gにて制御しているデモで来場者の目を引いていました。このロボットは遅延2msぐらいで制御していると言っていましたが、いくら5Gとは言ってもWiredを超えることはないのでホントか?というのが個人的感想ではあります・・・

その他、何度か会話しているFoghormにお邪魔したり、Oracleと協業している三菱電機の知り合いの方にこんな異国の地でまさかの!再開があったりなどしながら、初日の視察を終えました。


<2日目>

天気:曇り時々雨、そしてたまに晴れ 気温:15度前後

2日目は、HM18とCeMAT18も見たいので、更に気合いを入れて行かなければと思ってブースを回りだしたところ、フランスブースで、日本の方がプレゼンをされていたので、ちょっと足を止めて聞いてみました。

METIの方が、日本の製造業の課題と今後の取り組みについて語られており、産学官の国内体制でUse case作りや国際標準化へ貢献していくといったことをアピールされていました。また、フランスともIoT分野で協力していくといったことも仰っていました。

そのときのサマリ資料はこちら

IoT投資減税も創設されていますし、日本も国として取り組んでいることが伝わってくる内容でした。

その他、コニカミノルタのブースでは可視化ソリューションやインテリジェントな次世代複合機workplacehubなどを展示、YASKAWAはCOCKPITやロボットデモを、EPSON、Omronなども最先端の協調ロボットデモをされていました。

そして、最後に気合いを入れなおしてCeMATへ挑んだのですが、これがまた、ほんと、期待外れでした・・・IoTを駆使したロジや倉庫のソリューションが盛りだくさんっていうイメージをしていたのですが、ほぼ皆無でした・・・一部、自動倉庫的なものやPanasonicの次世代AGVなどがありはしましたが・・・

ということで、視察最後は尻すぼみでしたが、HM側は去年より確実にIT企業の出展が増えていました。特に、セキュリティ系企業が多く、トレンドマイクロやカスペルスキーなどが初出展し、セキュリティの重要性についてアピールされていました。

全体的には、繋ぐことはもう当たり前のことで、どう実装するか、セキュリティをどう考えるかという段階に来ていると強く感じました。

また、可視化、予兆保全・分析なども現実味が見えてきたように思えますし、AWSなどのCloudベンダーは、5G使って低遅延・広帯域でCloud直収といったメッセージであったり、EdgecrossやFoghornなどはEdgeやFogの重要性を謳っているなど、本当に様々なIIoTの実現形態があると感じました。

1点、AIで目を引くブースがありました。日本の企業で、IBUKIとLIGHTzという会社が”匠の技術をAIで伝承”するというものを出展されていて、自動車の塗装状態を画像認識で検査する際に、匠が持つ不具合ノウハウをデータとしてAIに学習させたものを活用するといった内容でした。既に、PoCをいくつか実施されているそうで、是非、日本発のテクノロジーとして、多くの場面で実用化されることを期待したいです。因みに、こちらの会社では、プラスチックの表面を加工して高価なイメージに仕上げる技術をお持ちだそうで、Sony PS4で採用されているそうです(↓写真下部の黒いプラスチックの板がそれ!)。

その他、ブロックチェーンのキーワードが各所で見受けられました。細部見れませんでしたが、分散処理でIoTに適しているとも言われているので、今後、キャッチアップが必要な部分かもしれませんね。

最後に、昨年出展されて目立っていたGEとFANUCがいなかったのが残念(あのGEが出ていなかったのは衝撃的)ではありましたが、ご同行いただいたパートナーの皆様に、「刺激になった、来てよかった、また来たい」と言っていただけたので、今年結果を残して、来年3回目の視察に行ければと思っています。

因みに、来年のHannover Messeは5月連休直前ではなく、4月上旬になるようです~

やっぱ、また行きたいな~♪


<番外編①ハンブルク市庁舎前広場にいた大道芸人>

浮いているように見えるのはなぜ??

<番外編②ドイツと言えばやっぱりビール♪>

ドイツビールは軽いのが多いからガンガン行けちゃいますw

<番外編③ハンブルクの協会>

協会巡りして、心洗われました♪


砂川 豊 (すながわ ゆたか)

砂川 豊 (すながわ ゆたか)

メインフレームやクライアントサーバ構築、業務システム構築の経験を経て、ネットワークエンジニアとして多くの提案や導入に従事。2015年からIoT推進をメインに活動中。

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