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FireWallは雨まで防げるのか! ~Palo Alto Networks Day 2019にて~


目次[非表示]

  1. 1.はじめに
  2. 2.Palo Alto Networks社の近況
  3. 3.Palo Alto Networks Dayとは
  4. 4.今後の展望



はじめに

皆さん、はじめまして。ここのところゲリラ豪雨が多いですが、皆さんはびしょ濡れになったりしていないでしょうか。ちなみに私は、傘を買うと雨が止みます。

さて、9月12日(木)にPalo Alto Networks社主催のイベント、Palo Alto Networks Dayに参加してまいりました。

2015年から毎年開かれているこのイベントですが、実は例年雨が降ることが多くとても心配しておりました。私は雨男なので、もし今年も雨だったら来年以降は謹んで参加を辞退させて頂いた方が良いとまで考えていたのですが、、、

朝起きて家を出てみると晴れ、会場についても雨の気配なく。

これは良かった、Palo Alto Networksの勢いはすごいとテンションが上がってしまった私は、ミニシアターで「最新のFirewallは雨までブロックできるんですね」と冒頭で見事なすべり芸を披露してしまいました。。。※その時の様子

ミニシアターの様子



※個人情報保護のため写真は加工しております。

肝心のイベントの方は天気の効果も相まって大盛況となり、昨年を超す1500名以上の方が来場されたようです。正直、単一メーカーによる一日のイベントとしてはかなりの規模かと思います。改めてサイバーセキュリティに対する関心の高さ、Palo Alto Networksに対する期待の高さを感じました。


Palo Alto Networks社の近況

この期待の高さの背景としては、近年のPalo Alto Networks社は様々な尖ったサイバーセキュリティ企業のM&Aで事業を拡大しており、特にクラウドセキュリティ分野においては、市場をリードしていこうという強い意欲を感じます。※最近では、コンテナセキュリティのTwistlockとサーバーレスセキュリティのPureSecを仲間に引き入れ、この9月にもIOTセキュリティベンダーのZingbox買収を発表しています。

Twistlockロゴ    PURSECロゴ

ZingBoxロゴ

このクラウドとセキュリティというキーワードが市場と強くシンクロしたことが、今年の大盛況につながったと考えられます。

ちなみに業績についても2019年度(7月末締)で29億ドルの収益、対前年比28%増となっています。

詳細は下記URLを参照ください。

https://investors.paloaltonetworks.com/investor-relations/news-releases/news-release-details/2019/Palo-Alto-Networks-Reports-Fiscal-Fourth-Quarter-and-Fiscal-Year-2019-Financial-Results/


Palo Alto Networks Dayとは

Palo Alto Networks Day とは、2015年より日本で毎年開催されるPalo Alto Networks主催のイベントになります。メーカー主催のイベントではありますが多数のベンダーがスポンサーとなり出展しております。詳細については、以下ブログでも記載しておりますのでご参照ください。https://solution.netone-pa.co.jp/blog/187

さて、午前中が基調講演、ランチセッションを挟んで午後のブレイクアウトセッションという流れで進んでいった今年のPalo Alto Networks Dayですが、ポイントとのひとつとなったのが、Palo Alto Networksのプロダクトラインナップが 「Secure the Enterprise」「Secure the Cloud」「Secure the Future」という3つのシリーズに分類されたことです。これは冒頭で述べた様々なプロダクトを買収したことで、増えた製品群をそれぞれ統合するという意図がありました。以前からの主力製品である次世代ファイアウォールがSecure the Enterpriseにあたり、Secure the Cloudが「Prisma」というシリーズ名で統合され、Secure the Futureは「Cortex」に統合されています。

プロダクトラインナップ


これは単にプロダクト統合にとどまらず、統合されたセキュリティを提供するというPalo Alto Networks社の方向性を示したものとなり、基調講演ではパロアルトネットワークス株式会社のアリイ・ヒロシ社長や米Palo Alto Networksのアミット・シン社長もこのテーマについてスピーチされておりました。詳細は基調講演レポート(https://cloud.watch.impress.co.jp/docs/news/1207159.html)やメーカーwebサイトを参照頂けますと幸いです。

午後にはブレイクアウトセッションが各ルームで行われ、平行してオープンスペースでは各社ブースで展示が有りました。

ブースにはセッションの合間で来訪者が見て回るような流れになっているのですが、今年はブース側にも非常に多くの方が足を運ばれておりました。

当社はPrisma Cloud*(以前はRedLockという名称でした)のデモをブースで展示しておりましたが、セッションが無い時間は人が途切れることなく足を止めて頂き、クラウド環境に移行されたシステムをどのように守っていくのか、という課題はやはり多くの企業における共通のテーマであるようです。

ちなみにブースには48名の方にお越し頂きました。

*AWS/Azure/GCP これらのPublic Cloudに対する設定や通信をインスタンスごとに一元的に可視化し保護することが出来る。


今後の展望

もはやPANはFirewall企業の枠を超え、統合サイバーセキュリティプラットフォームのベンダーと言えます。上記の「Palo Alto Networks社の近況」でも触れました通り、IOTセキュリティも統合し、つい次は何が出てくるのかと期待してしまいます(WAFをやってくれないかなあ...)。日本においても来年は東京オリンピックを控える中、Palo Alto Networksの存在感は顕著になっていくことでしょう。

一方でクラウド化の流れは最早止めようがありませんし、見方次第では、有効活用できるか否かでその会社の潮目が大きく変わると言っても決して大袈裟ではありません。ですが、A社にとっての正解がB社にとってのそうであるとは限らないという事実もまた然り。目的やリソースに合ったサービスやプロダクトを正しく選定頂くためにも、私自身が置いていかれないように市場の動向や新たな技術を漏れなくキャッチしていきたいと思います。


TAI

TAI

国内SIer2社を経験後、2019年6月よりビジネス開発部でプロダクトセールスチームに参画。メインはサイバーセキュリティ。
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